デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いは?上流の施策を展開すべき理由

齊藤 一樹

著者:

知ってもらう

一歩先の販促をするためには/デジタルマーケティングと Webマーケティングの違いを徹底解説!

デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いとして、インターネット全体かWebに限定した施策かの違いがあります。

一方で、具体的に何が違うのか、それぞれの施策には何があるのか理解できていない方は多いのではないでしょうか?

本記事では、デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いに触れつつ、それぞれの施策及びメリットを紹介します。

これから、デジタルマーケティングを実施したいと考えている方は、参考にしてみてください。

デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い

デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いを理解するために、以下の3つの分野に分けて解説します。

  • 領域
  • 展開できる施策
  • 顧客育成の有無

領域はどの範囲がデジタルマーケティングで、Webマーケティングはどこまで行うのかについて解説。展開できる施策は、具体的にどのような施策を打てるのかを紹介します。

顧客育成については、デジタルマーケティングで主に行われる施策であり、なぜWebマーケティングには適用されないのかを解説します。

似て非なる2つのマーケティング施策について、順を追って理解していきましょう。

領域

デジタルマーケティングは、インターネットの各種デジタルサービスを駆使し、顧客の売上および業務効率化を向上させる方法です。

一方で、Webマーケティングは、ホームページおよびLP、オウンドメディア上で完結する施策です。

そのため、ホームページやLPなどもデジタル領域の一部であるため、デジタルマーケティングの一領域であるともいえるでしょう。

一方、Webマーケティングも手法が様々であるため、デジタルマーケティングとは別の視点で考えられることも少なくありません。

覚え方としては、デジタル領域はインターネット全体、Webマーケティングはページ上で行う施策に限定したものと覚えましょう。

ここで、インターネット全体はページを指すのではと思った方に向けて、デジタルマーケティングの領域を説明します。

デジタルマーケティングは、後述するMAツールやCRM等に収集したデータを活用し、リードナーチャリング(潜在層の顧客を顕在層に転換する)や広告施策に活かします。

データ活用をして、より良い成果を導き出すことが軸と考えるとわかりやすいです。

展開できる施策

展開できる施策は、Webマーケティングの場合はWeb領域(前述のホームページやオウンドメディア、LP など)の最適化につながるものです。

例として、後述するSEO(Search Engine Optmization:検索エンジン最適化)、リスティング広告(PPC広告:クリック課金広告)やディスプレイ広告などのインターネット広告、コンテンツマーケティングなどが挙げられます。

デジタル領域としては、インターネット全体が領域に当たるためMAツールを駆使した、ホットリード(成約する可能性が高いユーザー)に向けた自動メルマガ、ECサイト上でウィンドウショッピングしている顧客へのオンライン接客などがあります。

その他に、エリアターゲティングを行うジオターゲティング広告などもあるため、商圏が限定されている小売店などに有効な施策です。

顧客育成の有無

顧客育成(リードナーチャリング)はWebマーケティングには基本的にはなく、デジタルマーケティングにのみ該当する施策です。

リードナーチャリングとは、従来潜在層及び準顕在層と売上に繋がらないユーザーを顧客に引き上げる施策です。

一方、Webマーケティングは、SEOでページを上位に引き上げて問い合わせを待つほか、インターネット広告も広告を配信して顧客を待つという施策なのでリードナーチャリングは基本的にありません。

インターネット広告にはリターゲティング広告があり、リードナーチャリングの側面もありますが基本的には上記の考えです。

リターゲティング広告は、データを活用した施策であるためデジタルマーケティングの一部ともいえます。

問い合わせを待つだけのWebマーケティングに対し、デジタルマーケティングは収集したデータをもとにアプローチをこちらからかけるため、リードナーチャリングはデジタルマーケティングの専売特許ともいえるでしょう。

デジタルマーケティングの代表的なツール

デジタルマーケティングの代表的なツールとして、以下の3つが挙げられます。

  • MA(Marketing Automation:マーケティング自動化)
  • CRM(Customer Relationship Management:顧客管理システム)
  • SFA(Sales Force Automation:営業支援システム)

顧客へのアプローチの自動化や顧客データの収集と活用、営業支援などの機能があり、従来人の手でまとめていたデータを自動で収集し活用できます。

それぞれのツールは連携性があるため、組み合わせることによって爆発的な成果がでます。

以下で各ツールの概要とデジタルマーケティングにおける活用方法を紹介していきます。

MA

MAはMarketing Automationの略称であり、一般的にMAツールとも呼ばれます。

リード情報の管理やメルマガ設定、問い合わせフォームの自動作成など機能は多岐にわたります。

後述する、CRMやSFAと組み合わせることによって、収集した顧客データから確度の高い顧客に対して自動でメールを送信しアポ獲得まで繋げることも可能です。

ツールには、無料のものから月額で数十万円~百万円単位など幅広いサービスがあります。

料金としては、利用アカウント数によって変わるため、導入する際は必要な機能や人数などに注意しましょう。

CRM

CRMはCustomer Relationship Managementの略であり、日本語で顧客管理システムと訳されます。

CRMがデジタルマーケティングで活用される理由として、顧客データを効率的に利用できることが挙げられます。

具体的な機能としては、取り込んだ名刺や受け取った資料の情報を一元管理し、いつどこで誰が資料をダウンロードしたのかまでも集約可能です。

SFA

SFAは、Sales Force Automationの略であり、日本語で営業支援ツールと訳されます。

CRMのような顧客管理機能のほかに、営業の案件管理や行動管理など営業活動の支援に特化した機能を豊富に持っています。

従来商談管理が手作業で漏れが生じていても、管理システムで一元管理することによって漏れをなくし、全体で案件進捗を見ることが可能です。

加えて、案件の成果についてシステム内で共有することも可能であるため、共有も円滑に行えることから業務効率化に繋がります、

Webマーケティング独自の施策

Webマーケティングの独自の施策として、以下を紹介します。

  • コンテンツマーケティング
  • インターネット広告
  • SEO

デジタルマーケティングの一種ではありますが、代表的な施策であり導入難易度も高くないため参考にしてみてください。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングは、記事や動画などのコンテンツを作り自社のブランディングを行う施策です。

主に記事を使った施策を指し、自社関連キーワードで記事を作成して問い合わせ等に繋げます。

コンテンツを作りホームページやメディアに掲載し、自社を理解してもらい資料請求や問い合わせに繋げる方法です。

一方で、コンテンツマーケティングとSEOを掛け合わせた、コンテンツSEOも施策として有効です。

例えば、Webマーケティング事業を行っている企業が、「SEO 上げ方」や「リスティング広告 種類」などの関連キーワードで記事を作り検索上位を目指します。

記事の最後に資料請求の導線等を設置することによって、問い合わせに繋げやすくします。

インターネット広告

インターネット広告は、文字通りインターネット上で配信する広告を指します。

種類としては、GoogleやYahoo!を媒体とした検索連動型広告(通称リスティング広告)や画像や動画を使ったディスプレイ広告があります。

広告の遷移先として、問い合わせを上げるための広告用のランディングページ(通称LP)を設定します。

場合によっては、記事形式の記事型LPなども設定します。

基本的に広告の掲載については入札方式が取られ、広告に書ける金額が高いほど表示されやすくなる仕組みです。

SEO

SEOはSearch Engine Optimizationの略称であり、日本語で検索エンジン最適化と訳されます。

検索エンジン(GoogleやYahoo!)に評価され、検索上位に表示されると表示回数が増加して問い合わせに繋がりやすくなります。

サイトが検索結果で上位になるためには、キーワードを散りばめるほかにサイトの読み込み速度、モバイルユーザビリティ、タグの量などを調整して検索上位を目指します。

検索上位になるための要素は、上記のような技術的な側面に加えてドメインを取得してどのくらい経過しているかなども関わります。

キーワードを含めておけば上位になるわけではないため、コンテンツSEOより難易度が高いことが特徴です。

デジタルマーケティングの代表的な施策

デジタルマーケティングの代表的な施策として、以下が挙げられます。

  • アドテクノロジー
  • チャットボット
  • AI活用
  • ライブコマース
  • 動画マーケティング

の先に紹介した、MAやCRM、SFAなどを利用しつつ上記施策を行うことで成果の最大化につながります。

アドテクノロジー

アドテクノロジーとは、広告成果を最大化するためのシステムの総称です。

大きく分けて、以下の4つの種類があるため紹介します。

  • アドネットワーク

アドネットワークとは、ひとつの媒体以外の提携しているサービスにも広告を配信できるシステムです。

例えば、Google Display Network(略称GDN)の場合、Googleと提携しているサイトやブログ、アプリ等に広告を配信することが可能です。

管理画面上で1回の設定を行うだけで、複数媒体に配信できるメリットがあります。

  • アドエクスチェンジ

アドエクスチェンジは広告入札システムです。アドネットワークで適切に広告が配信されるよう仕組み化され、適切な場所に適切な予算を支払っている広告主が配信できるように2010年頃に作られています。

  • DSP(Demand Side Platform)

広告主側の広告成果を最大化するためのツールであり、広告予算及び広告費用対効果を最大化してくれる効果があります。

アドエクスチェンジや後述するSSPを活用し、有効な広告施策を展開可能です。

  • SSP(Supply Side Platform)

SSPは広告主側のDSPに対して、広告媒体側の収益最大化を目指せる仕組みです。DSPと連携しながら、適切な広告枠に広告を配信可能にします。

チャットボット

チャットボットは、自社のホームページやECサイトに自動応対してくれるシステムです。

シナリオ型や後述するAI型があり、今まで応対が遅れてしまっていた初期対応を自動化できます。

取り入れることによって、顧客データの収集も自動化できます。

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AI活用

AIを活用することによって、従来時間がかかってしまっていた業務が一瞬で完了したり、より高い品質に引き上げることが可能です。

例えば、チャットボットをAIチャットボットにすることにより、顧客からの質問を学習して最適解を提供できます。

また、誰でも無料で活用できる対話型AIの「ChatGPT」は、PC作業の効率化からコード作成まで幅広く活用できます。

従来は、AIの導入には専門性と大きなコストが必要でしたが、導入しやすくなっているためデジタルマーケティングの一環として活用するメリットは大きいです。

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ライブコマース

ライブコマースは、動画配信サイトでリアルタイムで配信することを意味します。

アパレルや小物、雑貨店などの小売店が配信の中で商品をおすすめし、その場で商品を購入してもらうなどのサービスです。

ライブコマースを実施することによって、商品の魅力を立体的に伝えられるほか、店舗自体のブランディングにも繋がります。

○○店のXさんといった形に、名物スタッフとして広告塔にもできるでしょう。

Webとは離れた部分で、インターネットを活用した施策の代表例であるため、小売店の方は活用してみてください。

動画マーケティング

動画マーケティングは、動画を活用したマーケティングです。

映像コンテンツを活用したマーケティング手法全般を指すため、先に述べたライブコマースも動画マーケティングの一種といえます。

商品をホームページ上で文字で紹介するより、動画を使ってプロが説明した方が魅力が伝わりやすく、購買率も上げられます。

プロではなく、タレントやインフルエンサーを起用したブランディング動画も効果的で、配信先を動画サイトやSNSなど幅広く配信することで認知拡大に繋げられます。

現在では、ショートムービーを活用したマーケティングも効果的であるため、活用してみましょう。

Webマーケティングはデジタルマーケティングの一種!併用して成果の最大化を目指そう

デジタルマーケティングはインターネット上で行う、全てのマーケティング行動を差し、そのなかでもデータ活用したものを軸に行うマーケティング手法です。

Webマーケティングは、デジタルマーケティングの一種でありながら、施策幅が広いのでWebマーケティングとして独立しています。

立ち位置としては、デジタルマーケティングの方がより高度な知識とツールを活用できるスキルが必要であるので難易度は高いです。

それぞれの、特徴を活かすことで集客から顧客育成、問い合わせまで繋げられるでしょう。

ポストメディアでは、デジタルマーケティング及びWebマーケティングの支援を行っているため、具体的に何をすれば良いかわからないという方は是非ご相談ください。

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マーケティングプロデューサー/ SEO対策や広告支援、サイト改善施策サービスを提供。 コンテンツマーケティングに強みを持ち、累計8,000記事の作成実績あり。 企業のWebマーケティングの内製化支援も行っている。

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