Bingって誰が使っているの?検索マーケティングにおいて知っておきたい検索理由とは
検索エンジンといえばGoogleを利用している人が多い印象があると思いますが、
その中でbingを使う人は、どのような理由があってbingを使っているのでしょうか。
bingユーザーを知ると、どのようなターゲット層に向けてSEO対策をしていくべきなのかが見えてきます。
この記事では〈GoogleやYahoo!ではなく、bingを使う理由は何なのか〉をまとめました。
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目次
bingは世界シェア第2位の検索エンジン
まず、bingは世界で2番目にシェア率の高い検索エンジンです。
下記の表より、Googleが91.61%を占める中で、bingのシェア率は3.38%となっています。
検索エンジン | 世界シェア |
---|---|
91.61% | |
bing | 3.38% |
Yandex | 1.65% |
Yahoo! | 1.12% |
Baidu | 0.96% |
DuckDuckGo | 0.51% |
(参照:statcounter 世界の検索エンジン市場シェア2022年12月~2023年12月)
2023年の時点で、世界のインターネット利用者は51億8千万人と言われていますが、その中で、約3.38%がbingを利用していると推定されます。
つまり、約1億7千万人がbingを利用していると考えられるのです。
日本の人口が2023年で約1億2千万人なので、世界のbing利用者数は日本の人口を超える規模にも上ります。
bingとはマイクロソフトの検索エンジン
bingは米Microsoft社が提供する検索エンジンなので、日本でも「目にしたことがある」「使ったことがある」という方もいるでしょう。
bingはgoogleやYahoo!とは異なる検索アルゴリズムを採用していますので、GoogleやYahoo!とは検索結果が異なります。
日本国内では、Google、Yahoo!に次いで使われている検索エンジンとなっており、SEO対策においても「bingを無視できない」と考えている人も多いでしょう。
ただ網羅された検索結果を提示するだけでなく、ユーザーにとって最適な検索結果を提示するよう設計されています。
bingを使う人はMicrosoft Edgeのユーザー層
Microsoft Edgeは、Microsoft社が提供するブラウザです。
かつてはInternet Explorer(IE)が標準でしたが、Windows 10からはMicrosoft Edgeに移行しました。
つまり、デフォルトの状態のMicrosoft Edgeの検索エンジンがbingになります。
Microsoft Edgeの検索エンジンをGoogleに変更することも可能なので、全ての人がbingを利用しているというわけではありませんが、ブラウザとしてMicrosoft Edgeを利用する人の多くがbingを利用していると推測できます。
bingを使う人の理由
使っているパソコンがWindowsであったとしても、Microsoft Edgeを使っていたとしても、必ずbingを使わなくてはいけないというわけではありません。
デフォルトの検索エンジンをGoogleに変更しても構いませんが、そんな中でbingを使う人にはどんな理由があるのでしょうか。
下記5項目について説明していきます。
- Windowsに搭載されているから
- 新型コロナウイルスがきっかけになった
- アメリカのYahoo!に展開されている
- 「新しいbing(BingAI)」を使いたいから
- 検索エンジンを使い分けているから
Windowsに搭載されているから
日本でのWindowsシェアは70%を超えていますので、「Windowsに搭載されているからbingを使う」という人もいるでしょう。
パソコンを新しく購入し、自身で検索エンジンの設定を変更しなければ自然とbingを使うようになります。
以前からGoogleやYahoo!を使っていたという人は、自身で設定を変更するかもしれませんが、
「初めてパソコンを購入した」「設定を変更しなくても不便を感じない」という人は、bingを使うようになると考えられます。
学生や高齢者などの初心者が使う傾向
初めてパソコンを購入する人とは、学生や高齢者であると考えられます。
パソコンを選ぶにはMicrosoftかmacという選択肢がありますが、macはエンジニアが使うパソコンというイメージがあるので、操作に慣れていなければMicrosoftを選ぶでしょう。
そのため日本国内のbing利用者は、学生や高齢者が比較的多くなるのではないでしょうか。
そのため学生や高齢者向けのwebサイトをbingで上位表示させれば、ターゲットの目に留まりやすくなるかもしれません。
新型コロナウイルスがきっかけになった
コロナ禍でリモートワークをするようになったという人も多いのではないでしょうか。
仕事用のパソコンを自宅でも使うとなると、つい仕事以外の検索をするというシチュエーションもあるでしょう。
勤務中にプライベートな商品やサービスを検索する人を、ワークデイコンシューマーといいますが、このワークデイコンシューマーがコロナ禍以降増加しています。
ワークデイコンシューマーの増加により、bingを使う人が増えています。
「仕事用のパソコンがMicrosoftである」「Microsoft Edgeが設定されている」という場合は、bingを使うのが自然な流れといえるでしょう。
検索エンジンは自由に選べるというのが大前提ではありますが、使用機器の設定により使う検索エンジンが変わるという人も少なくないようです。
アメリカのYahoo!に展開されている
日本ではGoogleを検索エンジンとして好む人が多く、GoogleはGoogle独自の検索アルゴリズムで検索結果を反映させています。
Yahoo!Japanの検索アルゴリズムはGoogleの技術が導入されていますので、日本ではGoogleでもYahoo!でも同じような検索結果が表示されるようになっています。
ただしアメリカのYahoo!では、Googleではなくbingの技術が導入されています。
Yahoo!とYahoo!Japanは、別物なのです。
つまりアメリカでYahoo!を使って検索している人は、bingの検索結果を見ています。
「新しいbing(BingAI)」を使いたいから
bingにAIチャットを搭載したツール「BingAI」が、Microsoftの公式サイトで「新しいbing」として紹介されました。
AIチャットといえばChatGPTが連想されるかもしれませんが、Microsoft社はOpenAIに多額の出資をしており、BingAIには同等の技術が導入されています。
さらに検索エンジンbingと連携しているため、webでの検索機能が搭載されているという特徴があります。
「検索エンジンとしてはGoogleを使いたいけど、BingAIを使うからbingを使う」という人も増えているようです。
検索エンジンを使い分けているから
Googleやbingだけでなく検索エンジンはたくさんありますので、ユーザーが自由に選べます。
常にひとつの検索エンジンに絞る必要はなく、シーンによって使い分けてもいいのです。
それぞれの検索エンジンの特徴を知れば、検索エンジンの使い分けのポイントがわかります。
世界の検索エンジンの主な特徴はこちらです。
検索エンジン | 特徴 |
世界トップシェアの検索エンジン | |
bing | Microsoft社の検索エンジン |
Yahoo! | 日本ではGoogleと同じアルゴリズム |
Baidu | 中国でシェアトップ |
Yandex | ロシアや近隣国で支持される |
DuckDuckGo | 個人情報保護に強い |
Qwant | 主にフランスで支持される |
Neeva | 検索結果に広告が入らない |
Kagi | カスタマイズ機能が豊富 |
Ecosia | 検索利益の80%を寄付している |
このような特徴がありますので、新しくサイトを開設しようとする時のターゲット層の選定、SEO対策をする時にも意識してみるといいでしょう。
bingの特徴
世界的にはbingが多くの人に利用されていますが、それには理由があります。
bingには、主に以下のような特徴がありますので見ていきましょう。
- 時間を限定した検索ができる
- 画像検索や動画検索が充実している
- 情報アップデートが早い
- プライバシーの保護が徹底している
検索エンジンとして使う時には、日にちや時間を限定させての検索が可能です。
また動画や画像を検索する際にも、フィルタリング機能が充実しているため重宝するでしょう。
GoogleやYahoo!と比較すると、情報のアップデートが早い場合もあります。
さらに、DuckDuckGoという検索エンジンは個人情報に強いとお伝えしましたが、bingはDuckDuckGoのソースとして使用されていますので、プライバシーの保護に対してもクオリティが高いといえるでしょう。
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bingのSEO対策
bingを検索エンジンとして使っている人に対して、webサイトをアプローチするのであればbingでのSEO対策が必要となります。
GoogleやYahoo!とは異なる検索アルゴリズムなので、bingならではのSEO対策が必要になるといえます。
bingのSEO対策をする際の注意点やポイントをまとめました。
- bingとGoogleのSEO対策の違い
- bingで強化すべき対策3つ
- bingでSEO対策をするメリット
- bing でSEO対策をするデメリット
bingとGoogleのSEO対策の違い
bingとGoogleでは検索アルゴリズムが異なるとお伝えしましたが、全く異なるわけではありませんので
Googleに対するSEO対策はbingでの上位表示の基本指標になると考えて問題ありません。
似ている点は多いので、基本的にはGoogleのSEO対策を行い、加えてbingへのSEO対策を行っていくというスタンスが望ましいでしょう。
bingで強化すべき対策3つ
Googleへの基本のSEO対策に加えて、bingのSEOを強化するには、以下のような3つのポイントを重視してみましょう。
- メタディスクリプションを充実させる
- SNSとの連携をとる
- タイトルにキーワードを盛り込む
Googleよりもbingの方がメタディスクリプションに重きをおいているといわれています。
ただ記事の説明をするのではなく、ニーズが高いと考えられるキーワードを複数入れつつ、ユーザーの目に留まる書き方を心がけましょう。
SNSのシェア数やフォロワー数も関係してきますので、SNSアカウントをお持ちの場合は上手に連携させるとbingでのSEO対策となります。
タイトルにキーワードを盛り込むのはSEOの基本ではありますが、キーワードをより多く、前の方に配置しつつ、ユーザーニーズを満たすものを考えましょう。
bingでSEO対策をするメリット
bingでSEO対策をすると、以下のようなメリットがあります。
- 海外ユーザーにアプローチできる
- 学生や高齢者をターゲットとする際は届きやすい
- Googleよりもライバルが少ない
bingはGoogleよりも利用者が少ないので、SEO対策を行っているライバルも少ないと考えられます。
競争率が低い分、上位表示させやすいので、ターゲット層が明確になっている場合にはメリットになるといえるでしょう。
日本よりもbingの利用率が高い国は多いので、海外ユーザーにアプローチしたい際にもおすすめです。
bingでSEO対策をするデメリット
bingでSEO対策をするのに大きなデメリットはありません。
GoogleへのSEO対策が行われているというのが大前提であるため、さらにbingでも上位表示が可能となればメリットとなるでしょう。
検索エンジンは不定期でアルゴリズムアップデートがありますので、例え上位表示させられたとしても安心できません。
webサイトとしても常に新しい情報を更新し、ユーザーの求めている情報を提供できるようにしておきましょう。
bingを使うには理由がある
「デフォルトで設定されているから」「BingAIを使いたいから」など、bingを使う人にはそれぞれの理由があります。
デフォルトでの設定は検索エンジンのシェア率に大きく影響すると考えられますので、例えばsafariのデフォルトの検索エンジンがGoogleからbingに変更されれば、シェア率には大きな変化がでると予想できます。
日本ではGoogleやYahoo!、bingが主流の検索エンジンではありますが、他にも多数の検索エンジンがあります。
それぞれの特徴を理解し、シーンよって使い分けるという方法もあると覚えておきましょう。
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