最後まで読まれる記事とは何か|読了してもらう意義とファンの作り方

齊藤 一樹

著者:

知ってもらう 見つけてもらう

最後まで読まれる記事とは何か|読了してもらう意義と ファンの作り方

記事コンテンツは、企業にとって想いや考え方を具現化するコンテンツです。

文章で発信することによって、企業の実績や知見を整理して発信できるため、広告としても機能します。

本記事では、そんな記事コンテンツを最後まで読んでもらう必要性と記事コンテンツでファンを作る方法を解説します。

なぜ最後まで読んでもらう必要があるのか、どのような記事が企業として相応しいのかを御伝えしているので参考にしてみてください。

記事コンテンツを企業が発信する意義

記事コンテンツの図

企業が記事コンテンツを作り、世の中に発信する意義は複数ありますが、代表例として以下を解説します。

  • 企業の考え方を文字として具現化する
  • 知識を発信し信用を得る
  • ブランディングに繋げる
  • SEOで上位にして広告にする
  • 読者の何故を解決しファンにする

記事コンテンツは、企業の考え方を文章に具現化し発信することができるため、広告およびブランディングの観点から重要な施策です。

一方で、記事コンテンツをブログとしてなんとなく発信してしまうと、せっかくの労力がむだになってしまうので意義を理解した上で制作をしましょう。

企業の考え方を文字として具現化する

企業として、長年の実績や考え方を蓄積し社内に貯めているところは多いのではないでしょうか。

蓄えた知識や考え方は社内で継承していくのも大切ですが、世の中に発信して営業ツールとして活用することも良い手です。

従来の、インターネットの情報では知り得ない情報を発信することによって、パズルのピースのように足りなかった情報を得てもらい気付きを与えられます。

自社では当たり前の情報であっても、他社からしたら宝物となる情報であるため、記事として情報を具現化することが自社の売上向上に繋がります。

知識を発信し信用を得る

知識を発信することによって、膨大な知識がある信頼できる会社であるという印象を得られます。

知識は武器であり広告にもなり、信頼を獲得できるエビデンスです。

蓄えた知識は、社外秘を除きある程度伝えることによって、信用を得られます。

後述するSEO施策では、独自性の高いコンテンツが強いことから、実績ベースの記事を発信することによって顧客側からの問い合わせの増加を狙えます。

よくある記事から、参考にされる記事を目指すことで、他社と差別化ができることがメリットです。

ブランディングに繋げる

記事を作ることによって、ホームページのページ数が増加し、重厚なコンテンツを発信している企業としてブランディングできます。

極端な例として、ニッチ領域(町工場など)でメディアを持ち記事を作っていると、他社との差別化が可能です。

記事を発信している企業は、どのようなことをやっているのかを文字で示せるので信頼を得られると同時に、潜在顧客を増やせます。

その先に、企業としての地位を築けるため、問い合わせ増加も期待できることが記事を作る意義となります。

SEOで上位にして広告にする

SEO(Search Engin Optimization)は検索エンジン最適化と訳され、検索上位にすることで流入を増やし問い合わせを増やそうという施策です。

記事を作る意義は、売り上げに繋げ企業のPRをすることが第一に挙げられるため、SEOで上位になることは重要です。

検索1位の記事のクリック率は20%程と言われており、下位になっていくほど下がります。

2ページ目以降になると、1%を切るためSEOで上位にすることは記事を作る意義として挙げられるでしょう。

読者の何故を解決しファンにする

どの記事、どの情報でも解決しなかったことが、自社の記事で解決するとユーザーはファンになりいずれ顧客になります。

SEOで上位を狙う場合、上位記事の構成を真似することが主流にはなっていますが、独自性が高く「その記事にしかない情報」を掲載することでファンがつきます。

他社に真似される可能性はありますが、本質を理解していない記事との差は歴然です。

ファンが増えると、情報が拡散されていくので検索結果以外からの流入も見込めます。

ファンを作り顧客に昇華することは、記事作成において重要な要素であり意義といえるでしょう。

記事コンテンツを最後まで読んでもらうことの重要さ

Web状の記事コンテンツは、飛ばし読みで読まれるという特徴がありますが、最後まで読んでもらうか否かで問い合わせの発生率は変わります。

商品を販売している企業は、購買率にも影響するでしょう。

以下の流れで、最後まで記事を読んでもらう(読了)ことの重要さと、成果について解説していきます。

  • 記事で伝えたいことを理解してもらえる
  • 記事経由の問い合わせに繋げやすくなる
  • 最後まで読んでもらうことでファンになってもらいやすくなる

記事で伝えたいことを理解してもらえる

記事で伝えたいことを理解してもらう場合、最後まで読んでもらう必要があります。

途中で離脱されてしまうと、結論を伝えられずに中途半端な理解で止まってしまう可能性があります。

そのため、最後まで読んでもらい理解してもらうために、結論を先に伝え過ぎないことが大切です。

Webの記事は、結論をある程度前半に出すことが大切とされており、正しい考え方ではありますが出し過ぎは避けましょう。

結論を先に出し過ぎてしまうと、読み手であるユーザーは満足してしまい結論に至らず離脱してしまいます。

前提を理解せずに、結論だけを知ってもプロセスを理解せずに、離脱してしまうため真に納得できずファンになってもらえなくなってしまいます。

そのため、順序立てや構成に注意して作成することが必要です。

記事経由の問い合わせに繋げやすくなる

記事を最後まで読んでもらうことにより、問い合わせが発生しやすくなります。

理由として、記事に興味を持っているほか、企業について知りたいと思ってもらっている可能性が高いためです。

最後まで読んでもらうことで、企業が発信したい内容を正しく理解した上で問い合わせに繋がるため、成約する可能性も高いことがメリットといえるでしょう。

最後まで読んでもらうことでファンになってもらいやすくなる

記事を最後まで読んでもらった場合、別の記事も見てもらえる可能性が高まるほか、企業自体に興味を持ってもらえることがあります。

記事内に、企業に関する情報や事例を含めておくことで、記事のテーマ以外に企業の事も覚えてもらえます。

一方で、記事だけでファンになってもらうことは難しいため、記事経由で自社サイトやサービスサイトに誘引しましょう。

ファンを作れる記事の特徴

ファンを作れる記事は、情報量が多いだけではなく独自性が高いコンテンツであることが挙げられます。

どのような記事がファンを作れるのかについて、以下の流れで紹介していくので参考にしてみてください。

  • 独自情報が軸になっているオリジナルコンテンツ
  • SEO構成ができていて上位に表示されている記事
  • 読み物として感情を揺さぶる記事
  • データが自社調査を行っていて信用できる記事
  • 企業発信の内容として相応しい文体

ファンを作ることにより、売上向上や拡散されるなど複数のメリットが生まれるため、参考にしてみてください。

独自情報が軸になっているオリジナルコンテンツ

独自情報が軸になっているコンテンツは、他社にない価値の高い記事です。

他社情報およびリサーチ情報が軸の記事の場合、他にもある記事であるためオリジナルコンテンツと比較すると価値は下がります。

記事の分かりやすさ、読みやすさがある前提ですが情報の出どころが自社発信であるとファンがつきやすいです。

「他とは違う」ということから、ブックマークされ何度も読み返して貰えるでしょう。

SEO構成ができていて上位に表示されている記事

SEO構成ができていて上位に表示されている記事は、ユーザーに発見してもらえるのでファンがつきやすいです。

上位にある記事=信頼できる記事と考える方も少なくはないため、上位表示できる仕組み化をしましょう。

SEOの構成要素については、独自性、権威性など抽象的な要素が大きいですが、従来のキーワード対策も活きてはいます。

自社で対策する場合は、SEOについて知見を高めてから記事づくりをしましょう。

読み物として感情を揺さぶる記事

読み物として、感情を揺さぶれる記事でないとファンはつきません。

テーマに対して、課題の明確化と課題解決、関連するユーザーの想いへの共感が挙げられます。

書き方としては、枠組みをつかい視認性をあげるほか、思いに関する文は「○○が課題でどうしよいかわからない」のように記載することにより、共感を経て感情に問いかけられます。

感情に問う内容の記事は、読み手からすると対話していると思えるので、最後まで読みたいと思えるほか他の記事も読んでもらえます。

データが自社調査を行っていて信用できる記事

情報の出典元として、統計局や官公庁の公的データを活用するのも良いですが、自社で取得した独自性の高いデータの活用はより信用してもらえます。

例えば、自社で持っている商品データや顧客リストの傾向を数値化し、記事にすることによって業界の実態を示せます。

明示できる範囲であっても、他者からするとどこにもない情報で独自性の高いコンテンツと認識してもらえるでしょう。

信用を一度得られると、関連情報はこのメディアで得ようと思ってもらえることから、ファンを獲得できます。

企業発信の内容として相応しい文体

ファンを作る記事は、権威性があり正しい文章で書かれていることが必要です。

正しい文章の指標として、企業らしい文体の使用が挙げられ、口語表現や主観表現は避けましょう。

例として、「○○ですよね」や「○○だと思います」は企業として避けたい表現です。

客観的事実に基づきながら、ユーザーと対話できる記事を制作することがファン獲得の近道になります。

読まれる記事を作る上で注意したいこと

読まれる記事を作ろうと思い、独自性を高めすぎて違和感が出てしまう可能性があります。

本章では、読まれる記事を作る上で注意すべきことを解説します。

以下の流れで解説するので、参考にしてみてください。

  • 一般論と外れたことは書かない
  • 事実と異なることは書かない
  • 他社を卑下する内容を書かない
  • SEOを無視した内容で作らない

一般論と外れたことは書かない

記事を作るうえで、一般論と大きく外れたことを書いてしまうと離脱だけではなく、炎上に繋がります。

一度炎上してしまうと、過去に炎上した会社というレッテルが貼られてしまい、信頼を取り戻すことが難航してしまいます。

「本当に?」「正しい情報?」「別の記事とは考え方が違う」といった事にもなりかねないため、一般論を踏まえた上で独自性の高いコンテンツを提供しましょう。

事実と異なることは書かない

事実と異なることを書いてしまうと、一般論と外れたことより自体が大きくなってしまいます。

信ぴょう性がない数字や取っていないデータを作り、記事の内容に掲載してしまうと鎮火できない炎上を引き起こします。

事実と異なる記事は独自性の高いコンテンツではなく、嘘の情報を発信していることに過ぎないため、差別化のために

他社を卑下する内容を書かない

自社を際立たせるために、他社を卑下する内容を含めてしまうと記事全体の品質と良さが損なわれてしまいます。

根拠のある否定であっても、含めないほうが良いです。

「○○社は○○を使っており品質は低いですが、当社では○○なので品質が高いです。」のような文章は、事実ですが他社を否定しているためあえて記載する必要はありません。

事実と客観的根拠、自社のデータに基づく内容で記事を構成しましょう。

SEOを無視した内容で作らない

SEOを無視した内容にしてしまうと、どれだけ良いことを書いていても上位に表示されず、人の目につくことはありません。

そのため、SEOを意識した構成を作成して上位に表示されるようにしましょう。

一方で、外注ライターに依頼した場合、SEO構成はできているが内容が薄いことがあります。

内容とSEOが両立する体制を作り、記事を制作しましょう。

最後まで読まれる記事は売上向上に繋がりファンを作る

記事制作は、企業の価値を具現化し世間に発信することによって、ブランディングに繋がります。

また、権威性の高い記事は問い合わせや購買行動を促進し、売上向上に寄与します。

独自性の高い信頼を勝ち取れる記事を作り、滞在時間を延ばし離脱率を下げられるようにしましょう。

また、当メディアを運営をしている株式会社ポストメディアでは、専門性が高くSEOを意識した記事制作をご支援しています。

自社での記事制作が難しいという企業様は、お気軽にご相談ください。

ポストメディアについて

株式会社ポストメディアのHPトップ画像

当社は上記記事制作以外にも、マーケティング支援やHP制作、広告支援を行っております。

具体的な支援策としては以下の通りです。

  • マーケティング・広告戦略支援
  • WEB・SNS広告支援
  • デジタルソリューション支援
  • コンテンツ事業(動画・記事コンテンツ・SNS)

DECAXの考え方に基づくコンテンツ支援はもとより、企業の周囲を固めるマーケティング支援も実施しております。

昨今流行している、ショートムービー運用代行も行っておりますのでお気軽にご相談ください。

  • この記事が気に入ったらいいね!しよう
    ライン

広告・PRなどに関するご相談はこちら!

弊社では「広告活動を通じて、生活者の人生と社会における​幸せの総量を最大化する」 というビジョンをもとに、広告・PRに関する様々なご相談を承っております。 お気軽にお問い合わせください!

お問い合わせ

齊藤 一樹

著者:齊藤 一樹 著者の記事を読む

マーケティングプロデューサー/ SEO対策や広告支援、サイト改善施策サービスを提供。 コンテンツマーケティングに強みを持ち、累計8,000記事の作成実績あり。 企業のWebマーケティングの内製化支援も行っている。

関連記事