ChatGPTのプロンプトを理解し望み通りの結果を出す方法
ChatGPTのプロンプトは、求める回答を得るための重要な要素です。
プロンプトは簡単にいうと、対話型AIの指示であり的確であればあるほど、理想の回答が返ってきます。
しかし、プロンプトを抽象的や複雑に記載してしまうと、思った回答が得られない可能性があります。
本記事では、ChatGPTで理想の回答が得られるようなプロンプトの作り方を解説します。
ChatGPTの使い方に悩んでいる方は参考にしてみてください。
目次
ChatGPTのプロンプトとは
ChatGPTのプロンプトとは、対話型AIへの指示を指します。
上画像は、ChatGPTのプロンプトの入力画面で、知りたいことや反映して欲しいことの指示を出します。
例えば、簡単な質問で今日の夕飯の献立案を出してほしいときは以下のように、プロンプトを作ります。
条件としては卵料理を含めることと1食3品以上、3パターン教えて欲しいことを記載します。
このように、条件に合った回答をしてもらえるほか、日によって回答がことなるため日常でも活用できます。
プロンプトを理解することによって、仕事や日常を効率的に過ごせるようになるでしょう。
ChatGPTで理想の答えが出ない理由
ChatGPTで理想の答えが出ない理由は、以下のようなことが挙げられます。
- 指示が単調すぎる
- 個人情報を含むポリシー違反である可能性
ChatGPTは業務効率化や案出しに非常に有効ですが、使い方を間違えてしまうと機能しません。
答えがでないときは、この内容を参考にしてみてください。
指示が単調すぎる
指示が単調であると、ChatGPTに意図が伝わらず曖昧な回答しか返ってきません。
前述にある、献立についてもいつ食べる献立か記載しないと、適当な回答はもらえないでしょう。
また、マーケティング活用でペルソナを抽出して欲しい場合、条件やシーンを明示しないと抽出自体が難しいです。
具体的な指示としては、箇条書きで条件を明示するとわかりやすく、文章で長く書いてもわかりにくいので注意しましょう。
一方で、指示が複雑であると、処理できずに欲しい回答が貰えない可能性があります。
具体的に指示を出す必要はありますが、必要以上に長い文章であると伝わらないので注意しましょう。
個人情報を含むポリシー違反である可能性
ChatGPTは個人情報へのアクセスができないため、プロンプトのなかに個人情報が含まれていたら回答してもらえない可能性があります。
その他にも、ChatGPTが答えられない回答があり、以下のような内容なので参考にしてみてください。
- 過去の知識: ChatGPTの知識は2021年9月までの情報に基づいています。したがって、2021年9月以降に起こった出来事や最新の研究結果に関する情報には精通していません。
- 限定的なデータソース: ChatGPTはインターネット上の多くの文書を学習していますが、すべての情報源を網羅しているわけではありません。そのため、特定の専門分野や地域の詳細な情報については限定的な知識しか持っていない場合があります。
- 個人情報や機密情報: ChatGPTはプライバシーとセキュリティに関するルールを守るように設計されています。そのため、個人の機密情報や特定の個人に関連する情報を提供することはありません。
- 主観的な判断: ChatGPTは人間のように主観的な判断を下すことはできません。情報の提供や意見の表明は、可能な限り客観的な視点から行われますが、完全な客観性を保証することはできません。
- 特定のタスクへの対応: ChatGPTは多くの一般的なトピックに対応することができますが、特定のタスクや専門分野に特化した専門知識を持っているわけではありません。例えば、特定の医療診断や法的助言などの専門的な情報を提供することはできません。
引用:ChatGPT
ChatGPTで理想の答えを出すためのプロンプト例
ChatGPTで理想の答えを出すためのプロンプトの例を紹介します。
以下のような内容があるため、参考にしてみてください。
- 箇条書きで条件をまとめる
- ChatGPTに○○な人であるという条件を出す
- 大枠を回答してもらってからより知りたいことを伝達する
箇条書きで条件をまとめる
プロンプトの基本として、条件を箇条書きでまとめることは有効です。
文章で、○○は○○なので○○にしてくださいというより、箇条書きでまとめたほうがわかりやすいです。
内容としては、大きく変わりませんが、以下が文章で指示したときと箇条書きで指示をした時の画面です。
文章で指示したときの画面
箇条書きで注意事項も含めた内容
内容としては、大きくは変わりませんが、箇条書きの方が細かい指示を伝えやすいため追加事項を羅列して伝えられます。
そのため、指示の出しやすさから箇条書きを活用しましょう。
ChatGPTに○○な人であるという条件を出す
ChatGPTに指示を出す際、あなたは○○ですと指示を出すことによって、説明の仕方が変わることがあります。
例えば、アナタは歴20年のプロのイタリアンのシェフです。パスタの乳化の極意について教えてください。
という内容を伝えたら、シェフとして回答してもらえます。
職種指定として、マーケターや広告運用者などビジネスシーンに応じて使い分けてみましょう。
大枠を回答してもらってからより知りたいことを伝達する
ChatGPTの回答は、一回で理想の答えにたどり着かない可能性があります。
そのため、追加質問をしてより正解に導きましょう。
例えば、リスティング広告のクリック率が上がらなくて悩んでいる時に、対処法を聞きます。
上記回答のなかで、キーワードの見直しについてより知りたいことがわかり、詳しい方法をヒアリングします。
大枠を質問をすることで、何が足りないのかを掴み、追加で深層の理解ができるためこのプロンプトの使い方は有効です。
答えが出ない・間違う可能性が高い情報
ChatGPTであっても、答えが出ないことや間違った回答をされてしまう可能性があります。
以下のようなシーンに多いため、注意しましょう。
- 会社名など抽象度が高い情報への回答
- 個人名の調査に関わる内容
- 反社会的な内容の質問
会社名など抽象度が高い情報への回答
同じような社名があり、特定が難しい会社名に関する情報は間違う可能性があります。
当社ポストメディアについて回答を求めてみると以下のような内容になります。
■プロンプト
株式会社ポストメディアについて教えてください。
■回答
株式会社ポストメディアは、私の知識のカットオフである2021年までには存在しない会社です。したがって、ポストメディアに関する具体的な情報は提供できません。ポストメディアが2021年以降に設立された場合、私のデータベースには含まれていない可能性があります。その場合は、他の情報源で最新の情報を入手してください。
一方で、インターネットから情報を探せるWebChatGPTの拡張機能を使うと以下のような回答がでます。
■プロンプト
株式会社ポストメディアについて教えてください。
■回答
株式会社ポストメディアは、2014年に設立された会社で、次世代のメディアや広告サービスの開発を目指しています[2]. ポストメディアは、デジタルマーケティングを活用して顧客と企業をつなぐ効果的なコミュニケーションを提案することで、マーケティング戦略からメディアプランニング・運用までをサポートしています[1]。
中山慧太氏が代表者として指揮を執っており、主な事業内容としてはメディア事業、PR・広告代理業、コンテンツ事業などがあります[3]。ポストメディアは、情報を効果的に伝えるためのサービスを提供しており、デジタルマーケティングの手法を活用しており、顧客と企業の間のコミュニケーションを支援しています。
詳細な情報や具体的なサービスについては、公式ウェブサイトをご覧いただくか、直接株式会社ポストメディアにお問い合わせいただくことをおすすめします。
同じ質問であっても、拡張機能の有無によって回答がことなるため、試してみてください。
個人名の調査に関わる内容
個人名で経歴を調べた場合、個人情報に関わるためアクセスできずに理想の回答にたどり着かない可能性があります。
例えば、当社代表の中山慧太の経歴をChatGPTに回答を求めても、拡張機能含めて詳細な内容は出てきませんでした。
芸能人であっても、より深いプライバシーに関わる部分は調べられても回答しないように学習しているようです。
反社会的な内容の質問
反社会的な内容への質問に対しては、回答しないようになっています。
例えば、コンピューターウイルスの作り方や爆弾の作り方などは教えてもらえません。
犯罪に使われないように、学習しているため悪用しようとしても基本的には使えないようになっています。
しかし、質問の方法を変えると回答出来てしまうケースがあるため、今後のセキュリティ面での対応が課題ともされているようです。
ChatGPTを活用すべき領域
ChatGPTのプロンプトを活用し、業務効率化につなげられる内容としては以下が挙げられます。
- マーケティング
- コーディング
- 記事作成
マーケティング
ChatGPTはマーケティング施策を作る際、非常に有効です。
競合分析として、競合の細かい情報を羅列し、強みや弱みなどを分析しフレームワーク化してもらえるほか、ペルソナの作成も数秒で行ってもらえます。
自分の手でも作れるが、作ると時間がかかるフレームワークを代行してもらえるため、資料への落とし込み含めて業務効率化につながるでしょう。
コーディング
コーディングは、ChatGPTを活用することによって大幅に効率化します。
大枠をChatGPTに作ってもらえるため、手間を省けます。
ChatGPTでコーディングを行うことについて、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
記事作成
ChatGPTで、記事作成の補助をしてもらえます。
指定のキーワードやテーマで文章を生成してもらえるため、参考にして記事を作れます。
ちなみに、ChatGPT単体で記事を作成することは可能ですが、検索エンジンでマイナス評価がついてしまう可能性があるため、そのまま文章を使用することは推奨できません。
ChatGPTのプロンプトをマスターすることによって日常がより便利になる
ChatGPTのプロンプトは複数あり、まだまだ追求すべき要素です。
ChatGPTを使い、事業開発をしている担当者のSNSアカウントがあるので参考にしてみるとよいでしょう。
業務内容により、活用できるプロンプトは異なるため、自分に合った使い方を見つけてみてはいかがでしょうか。
当メディアでも、使いやすいプロンプトがないか引き続き調査を進めるため、適時紹介いたします。
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