ChatGPTで広告文が作れる?プロンプトや注意点を解説
ChatGPTは、対話型AIとして精度が高く、方々で活用されているツールです。
マーケティング活用が多くされているなか、広告運用者にとっても非常に便利であることをご存知でしょうか。
本記事では、ChatGPTを使い広告文を作成するメリットや注意点を解説します。
プロンプトについても解説するので、参考にしてみてください。
目次
ChatGPTで広告文は作れる?
ChatGPTを使った広告文の作成は可能です。
しかし、具体的なプロンプトを作らないと、意図しない広告文ができあがり使えない可能性があります。
また、広告については各社レギュレーションがあり、文字数制限や使用不可文言もあるため、生成後に調整できなければいけません。
広告文について、無作為に生成するのではなく各媒体のルールを知ったうえで、ChatGPTを使った方がよいでしょう。
ChatGPTで広告文を作ったらどのような広告文が生成されるのか
ChatGPTを使って広告文を生成する場合、どのようなプロンプトで作れば良いのか紹介します。
以下の3媒体で解説するので、参考にしてみてください。
商材は仮でモバイルバッテリーを設定していて、各媒体の広告文を作ってもらっています。
Google広告は以下の条件で、作成する必要があります。
- 文字数:見出し半角30文字(全角15文字)、説明文半角90文字(全角45文字)
- 感嘆符は使用不可
- キーワードを含めて作らないと広告ランクが上がらない
また、レスポンシブ検索広告といって、複数の見出しと説明文を生成する必要があるので複数パターンを指示する必要があります。
上記条件から、条件を達成できるように以下のプロンプトを生成してみました。
以下の条件で、Google広告のレスポンシブ検索広告で使える広告文を作成してください。
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■プロンプト
商材:モバイルバッテリー
強み:iPhoneが5回充電できて、本体が熱くならない。重量が従来品の半分。
金額:4800円
広告構成:見出しと説明文
見出し文字数制限:全角15文字
説明文文字数:全角45文字
禁止事項:感嘆符は使用不可
見出しパターン数:10
説明文パターン数:5
■ChatGPTの回答
見出しパターン:
iPhone5回充電、熱対策も万全
重量半分のモバイルバッテリー
驚異の性能!iPhone5回充電可能
熱対策バッチリ!iPhone5回充電
iPhone対応、5回充電可能
軽量コンパクト、最高のバッテリー
長持ち力抜群、iPhone5回充電
熱問題解決、重量半分バッテリー
モバイルバッテリー最新モデル
iPhoneに最適、熱対策バッチリ
説明文パターン:
iPhone5回充電可能で熱対策も万全。軽量で持ち運びも便利です。今なら特別価格の4800円!
重さ半分のモバイルバッテリー。iPhoneを5回充電でき、熱対策も完璧です。お得な価格でご提供!
驚異の性能!iPhone5回充電可能なモバイルバッテリー。熱対策も万全で、持ち運びも簡単です。お求めやすい価格で提供中!
熱対策バッチリのモバイルバッテリーで、iPhoneを5回充電できます。重さも半分以下で持ち運びも楽々!特別価格の4800円で販売中!
iPhone対応のモバイルバッテリーで、5回充電可能。軽量で熱対策も万全です。特別価格の4800円でお求めいただけます。
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以上が見出しと説明文の新しいパターンです。これらを組み合わせて、レスポンシブ検索広告を作成することができます。
最初の回答は、感嘆符が多く使われてしまっていたため、「感嘆符は抜きで作り直し」としましたが抜けていなかったため「ビックリマークを使わずに」と再度指示をしましたが、一部残っているため手直しが必要です。
一方で、生成まで20秒かからずに行ってくれているため、パターンを一瞬で生成してもらえることは検証結果で可能なことを立証できました。
Facebook広告のプロンプトを、Google広告のチャット内で以下のプロンプトで生成してみました。
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■プロンプト
同様の商材で、Facebook広告のフィード広告の広告文をつくってください。
■ChatGPTの回答
商材:モバイルバッテリー
強み:iPhoneが5回充電できて、本体が熱くならない。重量が従来品の半分。
金額:4800円
フィード広告の広告文を以下に示します:
軽量でパワフル!iPhone5回充電可能なモバイルバッテリーで、どこでも快適に使えます。特別価格の4800円で手に入れましょう。
バッテリー不足にサヨナラ!iPhoneを5回充電できる優れたモバイルバッテリー。軽量設計で持ち運びも楽々です。今なら特別価格の4800円!
長時間の外出でも安心!iPhone5回充電可能なモバイルバッテリーをご紹介。熱くならず、重さも半分以下です。限定価格の4800円でお買い求めいただけます。
iPhoneユーザー必見!熱くならないモバイルバッテリーで快適な充電体験を。重量も従来品の半分で、4800円というお手頃価格です。
充電の心配なし!最新モバイルバッテリーでiPhoneを5回充電。本体が熱くならず、持ち運びも便利な設計です。特別価格の4800円でお求めいただけます。
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これらのフィード広告の広告文を活用して、Facebook広告キャンペーンを展開することができます。
Facebook広告のメインテキストは125文字推奨であるため、文字数としては半分ほどとやや少ないです。
一方で、複数パターンあるため組み合わせて広告文を作れることから、有効であるといえるでしょう。
TwitterはGoogle広告やFacebook広告と比較して、少しラフな媒体なので文体を変える必要があります。
まずは、文字数指定で同商材で広告文を作るように指示してみます。
140文字なので、要素を追加するために色のバリエーションをプロンプトに追加してみました。
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■プロンプト1
同じ商材でTwitterで使える140文字以内の文字数で広告文を生成してください。
■ChatGPTの回答1
以下は、140文字以内の広告文の例です。
- 軽量でパワフル!iPhone5回充電可能なモバイルバッテリー。熱くならず持ち運びも楽々。特別価格の4800円!
- バッテリー不足にサヨナラ!重さ半分のモバイルバッテリーでiPhone5回充電可能。特別価格の4800円で手に入れよう!
- iPhoneユーザー必見!驚異の性能を持つモバイルバッテリー。熱対策も万全。今なら4800円で手に入ります!
- 熱くならず、5回充電可能なモバイルバッテリー。重量半分以下で持ち運びも便利。特別価格の4800円でお得にゲット!
- iPhoneに最適!5回充電できるモバイルバッテリー。熱くならず、重さも軽量。特別価格の4800円で手に入れましょう!
- これらの例は、Twitterの140文字以内に収まるように調整されています。これらの広告文を活用して、Twitter広告キャンペーンを展開することができます。
■プロンプト2
内容が充実していないため、色味が4色あり黒、赤、緑、青があることを含めて文字数が140文字程度になるように修正お願いします。
■ChatGPTの回答2
申し訳ありません。以下は、色味が4色(黒、赤、緑、青)を含み、内容も充実した140文字程度の広告文の例です。
- 軽量パワフル!黒、赤、緑、青の4色展開。iPhone5回充電可能。熱くならず持ち運びも楽々。特別価格の4800円!
- バッテリー不足にサヨナラ!重さ半分のモバイルバッテリー。黒、赤、緑、青の4色展開でiPhone5回充電可能。特別価格の4800円!
- iPhoneユーザー必見!黒、赤、緑、青の4色展開。驚異の性能。熱対策も万全。今なら4800円で手に入ります!
- 熱くならず5回充電可能なモバイルバッテリー。重量半分以下で持ち運びも便利。黒、赤、緑、青の4色展開。特別価格の4800円でお得にゲット!
- iPhoneに最適!黒、赤、緑、青の4色展開。5回充電可能で熱くならず、軽量。特別価格の4800円で手に入れましょう!
これらの例は、色味が含まれており、内容も充実しており、Twitterの140文字程度に収まるように修正されています。これらの広告文を活用して、Twitter広告キャンペーンを展開することができます。
■プロンプト3
Twitterのトンマナ(トーン&マナー※文章のルール)として、よりフランクな文章で作り直してください。
■ChatGPTの回答3
了解しました。以下は、フランクなトーンで表現されたTwitterのトンマナに合わせた広告文の例です。
- 超軽量パワフル!黒、赤、緑、青の4色展開!iPhone5回充電OK!熱くならず持ち運びも楽チン!特価4800円!
- バッテリー不足バイバイ!重さ半分のモババッテリー!黒、赤、緑、青でiPhone5回充電モリモリ!特価4800円!
- iPhone使いのみんな注目!黒、赤、緑、青の4色展開!ヤバい性能!熱もバッチリ対策済み!今なら4800円で手に入る!
- 熱くならず5回充電OKのモババッテリー!超軽量で持ち運び楽々!黒、赤、緑、青の4色展開!特価4800円でゲットだ!
- iPhoneにピッタリ!黒、赤、緑、青の4色展開!5回充電でノンストレス!超軽量!特価4800円で手に入れよう!
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これらの例は、よりフランクなトーンで表現されています。Twitterのトンマナに合わせて、ユーザーにアピールする広告文としてご活用ください。
ChatGPTに追加指示を行うことによって、理想形につながるので調整含めて細かく指示をしてみましょう。
【ChatGPTはマーケティングに活用可能?マーケティング法別に解説】の記事はこちら↓
ChatGPTで広告文を作成するメリット
ChatGPTで広告文を作成するメリットは、以下のようなことが挙げられます。
- 広告作成の工数が大幅に減る
- ユニコーン広告を探すときの参考になる
- バナーテキストも考えてもらえる
工数削減以外に、広告運用者にとってありがたい効果があるため、以下で詳細に開設します。
広告文作成の工数が大幅に減る
広告文は複数パターンを作り、どの広告が一番良いのかを見極めて入稿します。
そのため、自分の手でいくつも作成しなければなりません。
しかし、同一人物が考えると内容が似てきたり、方向性がぶれてきたりするので限界があります。
ChatGPTに依頼することにより、機械的に複数パターンを生成できるので大幅に工数削減につながるでしょう。
生成した広告文にひと手間加えるだけで実践的な広告として活用できるため、業務効率が上がります。
ユニコーン広告を探すときの参考になる
ユニコーン広告とは、クリック数が多く、クリック率が高く、コンバージョンが多く発生する広告を指します。
しかし、ユニコーン広告に行き当たるまでは、何十個〜何百個の広告文を生成しなければいけないので運用者への負担は大きいです。
ChatGPTを活用することにより、自分が活用しやすいプロンプトさえ見つかれば広告文の生成を半自動化できるため、ユニコーン広告の発見にも役立ちます。
バナーテキストも考えてもらえる
インターネット広告はテキストだけではなく、バナー広告もあります。
バナー広告は、画像だけではなくバナー内のキャッチコピーも大切であり、ユーザーが惹かれる文言であることが必要です。
ChatGPTは、広告文だけではなくバナー文言も考えてもらえるほか、商材について学習しているチャットであれば「同商品のバナーテキストを考えて欲しい」と記入するだけで考えてもらえます。
その後の調整は必要ですが、広告作成と同様に工数削減につながるでしょう。
ChatGPTで広告文を作成する際の注意点
ChatGPTで広告文を作成するのは工数削減になるほか、パターン生成を効率化できるためメリットは大きいです。
しかし、注意しないと十分に機能を活用できない可能性があります。
以下の注意点を抑えて、活用しましょう。
- プロンプトを工夫しないと機械的な文章になるので使えない
- 生成した広告をABテストして効果の高い広告を探す必要がある
- 商材によっては難しいケースがある
プロンプトを工夫しないと機械的な文章になるので使えない
プロンプトは具体的かつ、簡潔に記入しないとChatGPTは欲しい回答をしてくれません。
「何が言いたいんだろう?」という質問文は、人間と同じように理解してもらえないためです。
箇条書きを使って、わかりやすく指示をすることを心掛けましょう。
生成した広告をABテストして効果の高い広告を探す必要がある
広告文を自動生成できるといっても、効果検証まではChatGPTは行ってくれません。
そのため、生成した広告がどのような成果が出ているのかを確認します
複数パターン生成した場合、どの文章が効果が高いのかを分析して、成功例を元にブラッシュアップしましょう。
成功例を蓄積することにより、コンバージョンが増加していくため、顧客満足度向上も期待できます。
商材によっては難しいケースがある
商材が、BtoB向けのシステムなど難しい場合、ありきたりな広告文パターンでは作れない可能性があるので注意が必要です。
システムの内容の要約や、理解についてChatGPTに説明してもらい、広告文に落とし込む使い方もあるため活用方法に注意しましょう。
効果の高い広告文を生成するために見るべき指標
効果の高い広告文が何か探す場合、以下の指標を確認しましょう。
紹介する以下3つの指標以外に、重要な指標はありますが代表的な例を解説します。
- クリック率(CTR)
- コンバージョン数(CV)
クリック率(CTR)
クリック率は、広告が表示回数に対してどのくらいクリックされたのかを表す指標です。
クリック率が高い広告は、ユーザーがクリックしたくなる広告である照明であるため、効果の高い広告の特徴を分析して次に活かしましょう。
また、クリック率が高い広告の要素を抽出して、ChatGPTで広告文パターンを作成し、より成果の出る広告を作ることも効果的です。
コンバージョン数(CV)
コンバージョン数は、広告経由で商品購入や問い合わせ、資料請求など、成果が発生した数を表します。
表示回数やクリック数も重要な指標ですが、お客様にとっては成果が重要です。
クリック率が高くてもコンバージョンが発生しなかった広告と、クリック率が低くてもコンバージョンが発生した広告があった場合、2種類の違いを見極める必要があります。
コンバージョンが発生した広告の要素を、クリック率が高い広告に盛り込めば成果最大化につながる可能性があるため検証する必要があります。
ChatGPTは広告運用者にとって強い味方になる!ただし使い方には工夫が必要
ChatGPTは、広告運用者が頭を抱える広告文生成を数秒から数分で行ってしまう救世主のような存在です。
しかし、盛り込みたい要素やニュアンスの調整など、プロンプトを工夫しないと実現が難しいのも事実です。
より高い広告成果に結び付けたい場合、より精度の高い広告が生成されるプロンプトを見つける必要があります。
具体的かつ簡潔な指示を軸に、広告運用の業務効率化のために活用してみてください。
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