企業ブログのキーワード選定の方法は?コツやSEOにおける選定基準を解説

齊藤 一樹

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企業がブログを始める場合、好きなことをやみくもに作成すれば良いわけではありません。

ブログにおいて、本記事で紹介する「キーワード選定」は重要な要素です。

キーワード選定を正しくおこなえれば、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化の意味)において有効な記事を作成できます。

また、SEOに強い記事を掲載することにより、検索上位を獲得してより多くのユーザーに自社を知ってもらえます。

【これからブログを始めようとしている・成果がなかなか出ない企業】はぜひ参考にしてみてください。

企業ブログにおけるキーワード選定の重要性

企業ブログにおいて、キーワード選定は非常に重要です。

理由としては、検索エンジンに自社のブログを認識させ、検索結果で上位に出現させる重要な要素であるためです。

例えば、外壁修理サービスをおこなう会社がブログを作る場合、「外壁 修理」や「外壁 劣化 防止」などで作成します。

もし、タイトルに上記キーワードを含めずに記事タイトルや見出しを作ってしまうと、検索エンジンは”何に関するキーワードかわからない”状態になってしまいます。

そのため、キーワード選定およびブログにキーワードを含めることが重要となるのです。

キーワードの種類

キーワード選定の方法を覚える前に、検索キーワードにはどのような種類があるのかを押さえておきましょう。

キーワードの種類や難易度をしることで、自社のブログに適当なキーワードは何かを見つけやすくなります。

以下の流れで、キーワードの種類を解説します。

  1. ビックキーワード
  2. ミドルキーワード
  3. ロングテールキーワード

ビックキーワード

ビックキーワードは、別名で単一ワードなどとも呼ばれ、「SEO」や「キーワード」といった後ろに関連キーワードがつかないキーワードを指します。

検索ボリュームが大きい傾向にあり、競合となるサイトも大手企業や大手メディアが多い傾向にあります。

また、求人系ワードの場合、ノウハウ記事ではなく求人サイトが上位を占めているので戦えないというケースも多いです。

そのため、ビックキーワードをブログで選定することはおすすめできません。

どうしても選定したい場合、自社の専門性や検索ボリュームを把握して選定しましょう。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは、「SEO 対策」や「キーワード 選定方法」などビックキーワードにスペースを開けて知りたい関連キーワードを入れたものを指します。

後述するロングテールキーワードよりは、関連キーワードの数が少ないキーワード(1つから2つ程度)を対象とする用語です。

ミドルキーワードはブログに向いており、「○○ とは」や「○○ ○○の仕方」などのキーワードを選定します。

ミドルキーワードの検索ボリュームは組み合わせるビックキーワードの検索ボリュームに比例していて、難易度も同様に変わります。

ロングテールキーワード

ロングテールキーワードは、より細かい検索キーワードで「SEO 対策 わかりやすい やり方」や「キーワード選定 無料 ツール おすすめ」などが該当します。

関連キーワードが長く続くキーワードをロングテールキーワードと言って、検索ボリュームも少ないです。

そのため、ブログ初心者であっても検索上位を獲得しやすいため、始めたてのころはロングテールキーワードを選定がおすすめといえるでしょう。

注意点として、ロングテールキーワードは検索ボリュームがないものもあるため、選定した後は必ず検索ボリュームを調べて有効なキーワードなのかを調査しましょう。

キーワード選定の方法

キーワードの選定方法として、具体的にどのように選定すれば良いのかわからない方は多いでしょう。

自分で思いつくキーワードをまとめれば良いわけではなく、検索ボリュームやニーズの把握が必用です。

ちなみに、検索ボリュームとはユーザーが月間でどのくらい検索をしたのかを表す数値です。

以下の流れで、キーワード選定の方法を解説するので、参考にしてみてください。

  1. サジェストツールで関連キーワードを洗い出す
  2. Google広告のキーワードプランナーなどで検索ボリュームを確認する
  3. 上位記事を見て検索ニーズを把握する

サジェストツールで関連キーワードを洗い出す

サジェストツールのサジェストとは検索エンジンが提案する関連ワードです。

例として、SEOで検索すると上画像のように、サジェストを検索エンジンが提案してくれます。

サジェストツールはこの提案キーワードをまとめて表示してくれるツールです。

ツールを使うことにより、SEOで検索をした場合のサジェストワードをエクセルファイルなどでダウンロード可能です。

サジェストツールで、自社商材に関連するキーワードをまとめることにより、どのキーワードで作成すれば良いのかがわかります。

まとめるツールとしては、難しいツールではなくExcelやGoogleスプレッドシートなどで表でまとめると管理がしやすいのでおすすめです。

Google広告のキーワードプランナーなどで検索ボリュームを確認する

Google広告のキーワードプランナーとは、もともとGoogle広告で出稿するキーワード選定の補助ツールです。

検索ボリュームや競合性(他社の入札の強弱を表す指標)、クリック単価(広告の1クリックあたりの単価)などを調べられます。

このなかで、検索ボリュームがブログのキーワード選定で重要な要素となります。

検索ボリュームが大きいキーワードはより多くのユーザーに見られますが、検索結果で上位を取る難易度は高いです。

一方で、検索ボリュームが小さいキーワードは閲覧するユーザー数が少ないものの、検索結果で上位を取る難易度は低いです。

ブログ制作に自信が無い場合、検索ボリュームが小さいキーワードから始めて効果検証してみるのもよいでしょう。

検索ボリュームを調べられるツールとして、Google広告のキーワードプランナーのほかに有料や無料のSEOツールがあるため、使いやすいツールを探しましょう。

上位記事を見て検索ニーズを把握する

検索ボリュームまで調べ、作成するキーワードの選定が完了したら検索ニーズを調査します。

選定したキーワードで検索したユーザーが「どのような情報を求めて」「どのような課題を解決したいのか」という情報を把握するフェーズです。

上位記事がなぜ、検索上位にあるのかというと、検索エンジンがユーザーにとって有益かつ課題を解決できると判断した記事であるためです。

検索ニーズを把握することで、ユーザーが求めていることをブログに落とし込み、サイトを訪れたユーザーの課題を解決できます。

もし、検索ニーズを把握せずに記事を作成してしまうと、ニーズを満たせない記事を作ってしまい検索上位にならないことになるので注意しましょう。

無料で使えるキーワード選定ツール3選

ラッコキーワード

ラッコキーワードはラッコ株式会社が提供する、関連キーワードのリサーチツールになります。

同社は、関連キーワードツール以外にも見出し抽出ツールやドメイン売買サービスなど幅広く提供している会社です。

ラッコキーワードはわかりやすいデザインで、GoogleやBingといった検索エンジンからAmazonや楽天などECサイトのワードまで抽出できます。

プレミアム機能も用意されており、月額を支払うと検索ボリュームの調査もできるため、ニーズによってプランを使い分けられることも魅力といえるでしょう。

メリットデメリット
・わかりやすいデザイン
・有料プランがある
・様々なサービスの関連ワードを調べられる
・無料の場合は1日5回までしか使えない
・利用者が多いためサーバーエラーがおきることがある

メリット

ラッコキーワードのメリットはわかりやすいデザインで、どこにキーワードを入れれば良いのかが一目でわかるなどの初心者設計が挙げられます。

また、初期設定がGoogleであるため検索エンジンの選択がわからないままでも、使用できることが強みです。

また、有料プランを使うことでGoogleキーワードプランナーと連動した検索ボリュームを抽出できます。

キーワードプランナーを利用するには、Google広告を少額でも配信しなければいけないため、月額を支払うだけで使えるのは便利といえるでしょう。

ECサイトで商品を販売している企業の場合、Amazonや楽天での検索ワードを調べられることもメリットです。

デメリット

有料プランに入っていないと、ツールの利用が1日5回までという点が、大きなデメリットといえるでしょう。

また、「関連キーワード」のビックキーワードで1位ということもあり、多くのユーザーが利用しているため、サーバーが重くなりエラーになることもあります。

キーワードリサーチャー

キーワードリサーチャーはブログブートキャンプが運営するキーワード選定ツールです。

入力欄にキーワードをいれるだけで、関連キーワードを抽出できます。

特徴としては、キーワードツリーが生成され、ミドルキーワードとロングテールキーワードの関連までわかりやすく表示されることです。

メリットデメリット
・キーワードマップが表示される利用制限がない・GoogleとYouTubeしか関連キーワードを出せない

メリット

キーワードマップが表示されているため、サブキーワードの後ろに何が入るのかがグループ化されているのでキーワード選定がしやすいです。

また、無料ツールなのに利用制限がないため、関連キーワードを出すときに一気に作業ができるのでストレスフリーなのもメリットでしょう。

デメリット

GoogleとYouTubeのみしかサジェストを出せないため、他検索エンジンやECサイトのサジェストを調べたい方にとっては利用できないのがデメリットです。

キーワードツールズ

キーワードツールズは海外のサジェスト取得ツールで、日本語だけではなく英語や、中国語、ドイツ語にも対応しているので海外サイトのSEO対策をしている方に取って便利なツールです。

対象の媒体もGoogleだけではなく、Play StoreやApp StoreなどのアプリストアやTwitter、PinterestなどのSNSにも対応しています。

メリットデメリット
・外国語にも対応している幅広い媒体のサジェストを取得可能
・有料版で検索ボリュームも出せる
・海外のツールなので慣れない人にとっては使いにくい

メリット

海外サイトや海外向けサイトのSEO対策をする場合、日本のサジェストではなく対策する国々のサジェストを把握する必要があります。

そのため、海外のサジェストを取得できるのはメリットといえるでしょう。

幅広い媒体に対応していることも、多角的に展開している企業にとって嬉しいポイントです。

また、有料版で検索ボリュームを出せるため、別ツールで検索ボリュームを出す必要はありません。

デメリット

海外サイトの日本語ページであるため、使い勝手が悪いと感じる可能性があります。

国内向けのサービスのみの方にとっては、他のツールの使用でこと足りるでしょう。

慣れたら使いたい有料ツール3選

より確実に検索上位を狙いたい場合、有料ツールを利用すると記事分析、競合分析が詳細におこなえるため慣れてきたら使ってみましょう。

無料ツールと有料ツールの違いとして、情報の粒度が細かいことがまず挙げられます。

キーワード選定のみならず、○○のキーワードで上位にしたいなら必要な要素はコレと指定してもらえるため記事作成が円滑に進められます。

一方で、記事作成に慣れる前やSEOの知識が少ない場合、宝の持ち腐れになってしまう可能性があるので注意しましょう。

Ahrefs(エイチレフス)

Ahrefsは株式会社フルスピードが提供するSEOツールです。

世界で60万人が導入しており、最低価格も99ドル(日本円で約13,000円※1ドル130円想定で計算)と比較的安価なのが特徴です。

メリットデメリット
・SEOツールの中で価格が安価被リンクデータが26.9兆と多い
・最低価格プランでも5サイト登録できる
・機能が多く使いこなしきれない可能性がある

メリット

SEOツールの価格帯として、最低ラインで数万円で上位プランは20万円以上というケースもあるため、安価に有料ツールを利用できるのがメリットです。

また、サイト分析において重要な被リンク(外部ページに自社のリンクを貼ってもらうこと)データが膨大であるためデータの正確性が高いといえます。

また、最低価格プランでも1歳とのみではなく、5サイト登録できるのでHPとオウンドメディア、サービスサイトなど自社のサイトが複数あっても分析をサイト別に細かくおこなえます。

デメリット

機能が多いため、ブログ運営を始めたての企業の場合は使いこなせない可能性が高いです。

例えば、ソーシャルメディアの反響をみても、わかりにくい場合は使いこなすのが難しいです。

また、ECサイトを運営していて商品別にドメインがある場合は最低プランでは登録サイト数が足りないため、上位プランを契約する必要があります。

KEYWORDFINDER(キーワードファインダー)

KEYWORDFINDERは株式会社ディーボが運営するSEOツールです。

競合と自社のサイトのキーワード別検索上位を記録できるため、日々のデータを確認して対策を練れることが特徴です。

競合分析として、キーワードの難易度として競争ワードや独占ワード、参入ワード、埋蔵ワードといった形で自社サイトのキーワードの立ち位置がわかる機能もあります。

メリットデメリット
・キーワードに特化した機能キーワードの競合分析がわかりやすい
・競合分析機能がキーワード別の対策を練りやすい仕様になっている
・最低価格が5万円と少々高い記事分析機能がない

メリット

キーワード分析に特化したツールであるため、文字通りキーワードに関する機能が使いやすいです。

特に、キーワード別の順位計測が日々更新されるため、自社の立ち位置の把握をしやすいことがメリットといえます。

競合分析機能で、狙っているキーワードの難易度を「競争ワード(上位を取れていない競争状態のキーワード)」、「独占キーワード(自社が独占しているキーワード)」、「埋蔵キーワード(他社が手を付けていないキーワード)」などといった形で表示されるのでわかりやすいです。

デメリット

最低価格が5万円であるため、ブログを始めたばかりの企業にとっては割高に感じる可能性があります。

使ったことで、どのような成果がみえるかわからないという場合、なかなか手を出しにくいといえるでしょう。

また、記事分析機能がないため上位を取るために必要なキーワードが何かの把握が難しい

点もデメリットといえるでしょう。

Pascal(パスカル)

Pascalは株式会社オロパスが運営しているSEOツールです。

記事分析機能の視認性が高く、h2に〇個のキーワードが必要、h3には〇〇が〇個必要などと示してくれるのでわかりやすいです。

初心者にもわかりやすい見た目なので、これからブログをはじめたいという方にとってもおすすめといえるでしょう。

メリットデメリット
・デザインがわかりやすい
・記事作成分析で見出し毎に必要なキーワードを出せる
・検索順位が下がった時に原因を出せる
・プランをプロ以上にしないとパスカル独自の機能を使えない

メリット

初心者でもわかりやすいデザインで、SEOツールに慣れていない方でも直観的に操作できます。

hタグ(見出しを指定するタグ)毎に必要なキーワードが何かを表示できるため、記事を作成後にページ分析をして足りない要素を出せます。

また、検索順位が下がった時に「どこにどの要素、キーワードが足りないのか」を調べられます。

デメリット

プランをプロ以上にしないと簡易的な機能にとどまり、自社サイトをレポートにできないのでわかりにくい等々…

上位プランにしないと使えない機能が多いです。

そのため、最低価格は4.5万円ですが一定以上の機能を使う場合は6万円のプロ以上を選ぶ必要があります。

企業ブログではキーワード選定が重要!ツールを駆使して成果の出る記事を作ろう

企業ブログを作成する場合、キーワード選定を正しく行えるかが重要な要素になります。

最初はツールを使ってキーワードを選定していても、段々キーワード選定に手を抜いてしまい順位が上がらなくなってしまうことはよく聞く話です。

キーワード選定を正しくおこなえれば、ブログの順位は必ず上がり、自社の売り上げも向上するためブログを始める場合はキーワード選定を丁寧におこないましょう。

SEOに強いAIライティングツール「Transcope(トランスコープ)」

OpenAIの最新APIであるGPT-4を利用し、SEOに強い文章を生成する「Transcope(トランスコープ)」というツールもおすすめです。

競合サイトの分析をしながら、SEOに強い文章を簡単に生成するだけでなく、生成されたコンテンツの AIリライトまで行える優れもの。

無料版でも5,000文字のコンテンツ生成が出来るので、ぜひお試しあれ!

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マーケティングプロデューサー/ SEO対策や広告支援、サイト改善施策サービスを提供。 コンテンツマーケティングに強みを持ち、累計8,000記事の作成実績あり。 企業のWebマーケティングの内製化支援も行っている。

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