MEO対策ってなに?実施するメリットや方法/施策例を紹介
店舗でMEO対策する際には、どのようなメリット・デメリットがあるかを押さえつつ、誰でもできる対策法を知っておく必要があります。
MEO対策は無料でできる集客に役立つ施策ですが、役割は集客だけではありません。
この記事では、MEO対策とは何かを解説しながら、以下の内容を解説します。
- MEO対策とは
- MEO対策のメリット
- MEO対策のデメリット
- MEO対策の基本的な手順
- より上位表示させるためには
MEO対策を深く知れば、ポータルサイトいらずの店舗を作り上げられる可能性もあるので、本記事を参考に理解を深めていきましょう。
目次
MEO対策とは
MEO対策とはMap Engine Optimizationの略称です。
Googleの検索エンジンユーザーがGoogleマップ上で目的地を探しやすくする対策かつ、マップ上で目立つ位置に表示される対策でもあります。
検索エンジンで入力した情報のリアルタイム性が重視されるようになった昨今では、特に店舗型ビジネスにおけるMEOは重要です。
お客様が「名古屋市 おすすめ 〇〇」や「赤羽 おすすめ 〇〇」といったキーワードで検索した際、マップの目立つ位置に貴社店舗情報が表示されているだけで集客の助けになります。
Googleマップが存在し続ける以上、店舗型ビジネスを展開されている方はMEO対策をしないと機会損失につながると考えておきましょう。
MEO対策のメリット
MEO対策をすると次のようなメリットが得られます。
- マップ経由の問い合わせが増える
- 広告費を抑えられる
- 近隣ユーザーから見てもらいやすい
- 直接電話での問い合わせが入りやすくなる
- モバイルユーザー(携帯)から見てもらいやすい
ある統計データによるとGoogleマップの月間利用者数(重複除く)は4,717万人になっているので利用しない手はありません。
以下では、このような大規模なプラットフォームを使いこなすと、どのようなメリットがあるかを解説します。
マップ経由の問い合わせが増える
MEO対策のメリットの一つ目は、マップ経由の問い合わせが増えることです。
MEO対策に成功すると、Googleマップ上に赤いアイコンで目立つように表示されるため、ユーザーの目に止まりやすくなります。
仮に「四日市 焼肉屋」と検索すると次のような画像が表示されます。
Googleマップ上で貴社店舗がユーザーによってクリック・タップされると、次のような情報が表示されるでしょう。
- 店舗概要
- 口コミ
- 経路
- ウェブサイトへのリンク
- 電話番号
※Googleマイビジネスへの登録により変動します。
これらの情報をユーザーが見て気になる店舗であれば、電話で問い合わせをしたり、ウェブサイトから予約したりといった行動につながります。
広告費を抑えられる
MEO対策に成功してGoogleマップ上で目立つ位置に掲載されたからといって、広告費は一切必要ありません。
月間4,717万人ものユーザーに見てもらえるプラットフォームに登録するためには、月額の利用料がかかるものです。
しかし、Googleマップで掲載されたからといって利用料は発生しません。
しかも、Googleマップからの問い合わせ獲得があっても利用料は発生せず、低コストの運用が可能になります。
このように、通常ポータルサイトやプラットフォームに広告を出稿するコストを全体的にカットできます。
その結果、料理の品質をアップしたり、店舗内のオペレーション強化や店員の教育に資金を使えたりして、サービスの質向上に寄与できるでしょう。
近隣ユーザーから見てもらいやすい
MEO対策では、ローカルSEOの観点も取り入れられています。
ローカルSEOとは「地域名+〇〇」といったキーワードで検索したときに影響を受けるキーワードに対策をすることです。
ローカルSEOの施策の一部としてMEO対策があるといった認識を持っておくと理解しやすいです。
MEO対策に成功していると、「地域名+〇〇」とユーザーが検索した際にGoogleでの検索結果や、Googleマップの検索結果に、近くの「〇〇」に該当する業種としてピックアップされやすくなるでしょう。
また、ネット回線やGPS機能ともGoogleの検索結果は連動しているため、単純に「近くの〇〇」と検索しただけでも検索結果に反映されます。
このように近隣のユーザーだけに絞って見てもらいやすくできるのも、MEO対策で成功するメリットです。
モバイルユーザー(携帯)から見てもらいやすい
MEO対策に成功しマップ上の目立つ位置に配置されていると、モバイルユーザーから見てもらいやすくなるメリットもあります。
地域に関するキーワードをスマートフォンで検索した際、検索画面の最初に出てくるのはGoogleマップです。(2023年3月現在)
どれだけSEO対策で地域系キーワードで上位を取ったとしても、最初に見られる箇所がマップであれば効果は落ちてしまいます。
そのため、スマートフォンユーザーを取り込むためには、まずMEO対策からといっても過言ではないでしょう。
また、Googleマップにはナビゲーションシステムも組み込まれていて、店舗概要から「経路」をクリック・タップすると機械音声によるナビがスタートします。
車内や屋外どちらであっても気になる場所があれば、すぐに調べて行動を移すきっかけになるでしょう。
MEO対策のデメリット
地域に関するキーワードにメリットのあるMEO対策にもデメリットは存在します。
- 悪い口コミが増えると客足が遠のく
- 即効性がないためMEOだけに販促で頼れない
- 実店舗がないビジネスには効果が薄い
口コミがプラスに働くときもあれば、マイナスに働くときもありますし、即効性がない点もデメリットです。
より詳細に以下では解説します。
悪い口コミが増えると客足が遠のく
MEO対策のデメリットの一つ目は悪い口コミが増えると客足が遠のくことです。
Googleマップ上には口コミ評価が何年にも渡って掲載されるシステムになっていて、一度でも低評価がつくと悪目立ちしてしまいます。
仮に総合評価が100件あり、1〜2件だけ口コミが悪かったとしても問題にならない場合が多いです。
しかし、割合が増えてくると当然客足に影響がでるでしょう。
悪い口コミが付く確率をゼロにはできませんが、クレーム数が店舗に多い場合には、まず店内のオペレーション強化をおこなう必要があります。
即効性がないためMEOだけに販促で頼れない
MEOは良く対比されるSEOと同様に即効性がないため、MEOだけに販売促進を頼れません。
Googleマップ上に表示するための技術はあるのですが、いつ反映されるかや上位表示されるかは誰にもわからない点に注意しましょう。
たとえば、MEOだけで販促をしようとしても立ち上げ段階では、お客様が一向に現れない可能性もあります。
そのため、必要に応じてポータルサイトに登録したり、販促代行サービスに頼ったりすることも重要です。
その後、MEO対策のみで十分に販促できるようになれば、徐々に販管費を縮小し利益上昇を目指すようにしましょう。
実店舗がないビジネスには効果が薄い
残念ながらMEO対策が有効なのは実店舗でビジネスを展開しているか、オフィスを構えている事業者になります。
MEOの特性上、マップに表示されることを目的にしているため、お客様にアクションを起こしてもらう業態や業種である必要があります。
具体的にMEO対策が有効な業種・業態というと、以下のとおりです。
- 飲食店
- 美容院系
- 整体院などの施術店
- 宿泊施設
- 不動産店
主にBtoC業種と相性がいいですが、BtoB業種には効果が薄いと考えられます。
しかし、完全に効果がないわけではなく、電話番号を登録しておくことで問い合わせにつなげられる点には留意しておきましょう。
MEO対策の基本的な手順
MEO対策をしてGoogleマップで上位表示をするには多くの対策が必要だと勘違いされる方も多いです。
MEO対策は時間にゆとりのない事業者であっても、基本的な登録作業とお客様から口コミを集めるオペレーションを徹底すればいいだけです。
具体的な手順をお伝えすると次のとおりになります。
- Googleビジネスプロフィールに登録
- 良い口コミを増やす
- 口コミ・レビューを増やす
- 口コミに返信する
- 投稿機能を活用して最新の情報を発信
それぞれ解説します。
Googleビジネスプロフィールに登録
MEO対策最初のステップはGoogleビジネスプロフィールに登録するところからスタートします。
Googleアカウントを作成し、ビジネスプロフィールにも登録できたら以下の内容を指示に従って入力していきましょう。
- 住所、営業時間、電話番号などの基本情報
- 店舗の写真付き外観情報
- 写真付きの最新情報
- メニューやサービスの登録
- 予約やテイクアウト注文サイトへのリンク掲載
- ウェブサイトページのリンク
これらの情報を入力すると、Googleマップのアルゴリズムが反応し、時間をかけて徐々に登録されていきます。
なお、詳しい登録方法については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
良い口コミを増やす
Googleビジネスプロフィールに登録しただけで上位表示される店舗もあれば、競合が多い地域だと口コミも必要になってくる事例もあります。
Googleビジネスプロフィールには、口コミ数と口コミスコアが明確にGoogleマップにおける順位に影響を受けると記載されています。
ただし、口コミをお客様の善意に頼っているばかりだと投稿がなされないケースも多いので、店舗側からも口コミ投稿を依頼するオペレーションを組んでおくといいでしょう。
もちろん、口コミを金銭で買うといった行為をしていると罰則を受ける危険性もあります。
あくまで、公正な評価を口コミで投稿してほしいとお願いすることをおすすめします。
口コミ・レビューを増やす
良い口コミの他にマップ内順位に寄与するのは口コミやレビューの数です。
ただ単に口コミが多いだけでなく、評価の良い口コミを増やすために店舗側で何ができるのかを確認するといいでしょう。
反対に口コミ数だけ増やす目的にしてしまうと、MEO上で不利になってしまいかねません。
たとえば、競合店と自店舗を比べて劣っている箇所を見直し、上質なサービスを提供するようにするとどうなるでしょうか。
少なくとも、今までの口コミスコアよりは下がることはなく、もしかするといいスコアが増えてくるかもしれません。
このようにMEO対策の本質は店舗全体の品質向上にある点には注意しておきましょう。
口コミに返信する
自店舗がユーザーから評価されるいい店舗であるとGoogle側に認識されるためには、口コミの返信にも力を入れましょう。
口コミの返信が明確に順位に影響するかの言及はありません。
しかし、口コミへの返信はユーザーの意見を尊重しているというアピールを、ユーザー側・Google側にもおこなえます。
そのため、信頼できる店舗だとユーザーが判断し、客足が伸びて、質の高い口コミも増えるといった好循環に入るでしょう。
返信が明確なMEO対策の評価基準にはなっていませんが、いい口コミが増えることで結果的にマップ上の順位も上がります。
投稿機能を活用して最新の情報を発信
基本的なMEO対策の最後は、投稿機能を活用して最新の情報を常に発信することです。
Googleからの公式見解では、店舗に対する他のサイトからのリンクや記事、店舗一覧といったウェブ上の情報も順位向上のために必要だと明言されています。
Googleビジネスプロフィールでは、ウェブサイト上に投稿した最新情報の要約を掲載し、リンクも付与可能です。
最新情報を常に更新し続けると、活発的に営業活動をしている店舗だとGoogle側にアピールできるでしょう。
それに加えて、メディアの目に留まれば記事で取り上げてもらえる可能性もあります。
このように最新情報を投稿し続けることは、MEO対策では有効です。
より上位に表示させるためには
MEO対策はSEO対策と比べると毎日の行動のほうが大切であり、特別な施策は必要ありません。
ただし、よりGoogleマップ上で上位表示させるためには以下の方法を試してみるといいでしょう。
- NAP情報を統一する
- 自社サービスにあったカテゴリ設定をする
- 口コミの質を上げる
それぞれ詳しく解説します。
NAP情報を統一する
グーグルマップ上で上位表示させる施策の一つ目はNAP情報を統一することです。
NAP情報とは以下の情報を総称したものになります。
- N:Name(名前)
- A:Adress(住所)
- P:Phone(電話番号)
これらの情報を何かしらの情報サイトに登録する際、「東京都渋谷区1の1の1」や「東京都渋谷区1−1−1」という風に少しのズレが生じている恐れがあります。
NAP情報にズレが生じてしまっていると、Googleのアルゴリズムが店舗と住所を結びつけられず、ユーザーに表示されないかもしれません。
そのため、NAP情報のズレがある場合には早急に対処し、これから登録する方も統一するようにしましょう。
自社サービスにあったカテゴリ設定をする
MEO対策において無数に存在するカテゴリから事業にあったカテゴリを選択することは重要です。
特にメインカテゴリはマップ上に表示される際に表示されますし、ユーザーが検索した結果にも反映される大事な指標です。
それに加えて、特定のカテゴリには特有の追加機能もあり、設定に失敗してしまうと機会損失にもつながります。
たとえば、ホテルカテゴリには「宿泊料金」を表示する機能があり、飲食店カテゴリには「混雑時間」を表示する機能もあります。
このようにカテゴリの設定はMEO対策全体に関わってくるため、慎重におこないましょう。
ただし、間違っていても後から変更可能です。
口コミの質を上げる
最後は口コミの質を上げることも店舗のオペレーションとして組み込むと、順位向上に寄与するでしょう。
具体的な口コミの質を上げる施策をまとめると以下のとおりです。
- お客様に口コミを投稿してもらう
- 口コミに返信をおこなう
- 口コミの内容を真摯に受け止め店舗側のオペレーションを変える
上記のように、お客様が口コミを投稿した結果、店舗が変わったことがわかれば、より良質な口コミは集まりやすくなります。
その結果、MEO対策の順位向上に寄与できるようになるでしょう。
MEO対策を行って店舗への集客を強化しよう
MEO対策をおこなうことに速攻性はありませんが、ポータルサイトに登録するよりも確実に安い費用で集客に役立つようになります。
それに加えてMEO対策を通して、お客様からの口コミ・レビューが増えれば、今までには気づかなかった店舗のいいところ・悪いところも見えてくるでしょう。
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