TikTok広告動画の効果をアップさせるコツ/他のSNSとの違いも解説
数あるSNSの中でも、TikTokは国内ユーザー900万人以上を誇る、動画投稿型のSNSです。動画投稿型のSNSであるTikTokでは、企業による広告も配信されています。
この記事では、TikTokに配信する広告動画の特徴や、他のSNS広告との違い、広告動画作成のポイントなどをご紹介します。TikTokへの広告配信を考えている担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
拡散力抜群のショートムービーSNS
TikTokとは、ユーザー参加型のショートムービーSNSです。縦型動画に特化しており、15秒~10分までの動画を投稿したり、視聴したりできます。
ユーザーは、アプリ内で動画の編集を簡単に行えるため、気軽に動画を投稿できます。インフルエンサーが流行を生み出し、他のユーザーが真似をして拡散されることも珍しくありません。また、他のSNSと違って、ユーザーの多くが音声を聞きながら視聴する点も特徴のひとつです。
TikTokはAIを活用したアルゴリズムを使って様々なユーザーに動画を「おすすめ」として紹介するため、例えば若者の間で流行った動画が世代を超えて30代40代のユーザーにも表示されます。この仕組みからTikTokの動画で紹介された商品が、あっという間に拡散されヒット商品になった事例もあります。
TikTok広告動画は主に3種類ある
TikTokの広告は3種類あり、それぞれに特徴があります。ここでは、広告の内容や流れるタイミングについて解説します。
なお、それぞれの出稿費用の相場などはこちらの記事で解説しています。
TikTok広告の出稿手順11ステップ&TikTok広告制作のポイント
①アプリ起動時に流れる|起動画面広告
起動画面広告とは、アプリを起動すると同時に流れる広告です。画像や動画を3秒から5秒間流すことができます。
起動時に広告を流すため、ユーザーの目に留まりやすいことが特徴です。ただし、動画は右上の「スキップ」を押すと飛ばされてしまうため、最初の3秒で印象付けることが重要となります。
②投稿と投稿の間に流れる|インフィード広告
インフィード広告とは、TikTokの動画と動画の間に流れる広告です。TikTokは、投稿を縦にスクロールすることで、次の動画を見られる仕組みとなっており、その動画と動画の間にユーザーに合わせたおすすめの広告動画が流れます。動画の最大秒数は15秒です。
インフィード広告の特徴は、通常の動画と馴染みやすく、広告感を薄めることができる点です。また、いいね・シェア・コメント機能を使えるため、広告を拡散してもらえるメリットもあります。
ただし、ユーザーが興味のない広告の場合は、すぐに飛ばされてしまう可能性があります。
③指定のハッシュタグで拡散される|ハッシュタグチャレンジ
ハッシュタグチャレンジは、企業とTikTokのコラボレーションで実現する広告です。
#(ハッシュタグ)を使用して、企業が生み出したダンスや動きを拡散できます。ダンスや動きだけでなく、企業商品を使用する方法もあります。
ユーザー参加型広告のため、高い認知度と拡散力が期待できる広告です。広告感が強くないため、嫌悪感が少ない状態で自社サービスへつなげられます。また、多くのユーザーが動画の真似をして急上昇ワードに掲載されると、より多くの拡散が期待できます。
TikTokは縦型動画で視聴完了率が高いSNS
TikTokでは、最大10分の動画を投稿できますが、視聴完了率が高い動画は3分以内の動画とされています。
広告を最後まで視聴してもらうためには、長すぎる動画はあまりおすすめできません。動画時間が短く、最後までテンポよく視聴できるように作成すると効果的です。
また、以下のような動画は、比較的ユーザーに見られやすいといわれています。
・BGMがついている
・読み上げ音声が入っている
・テンポのよい動画と動き
・長さが3分以内
・キャッチフレーズ、ハッシュタグがある
視聴完了率を高めるためには、これらの特徴を踏まえて動画を作成する必要があります。
他のSNS広告との違いについて
SNS広告は、TikTok以外のSNSにも配信することが可能です。ここでは、YouTubeとInstagramの広告について紹介します。
動画前や間に流れる横向き動画|YouTube
動画の前後に流れる広告をインストリーム広告と呼びます。インストリーム広告は、以下のように細分化されます。
プレロール:動画が始まる前に流れる広告
ミッドロール:動画の途中に挟まれている広告
ポストロール:動画が終わった後に流れる広告
主に横に長い動画が使用されており、広告の長さは自由に設定できます。また、広告の種類によっては、5秒・15秒などでスキップできるボタンもあります。
ただし、あまりに長すぎる広告は視聴完了率が上がりにくい傾向があります。歌やCMを流す場合には、あえて省略せずにフルで流す企業も少なくありません。
TikTok広告 | YouTubeスキップ不可のインストリーム広告 | YouTubeスキップ可のインストリーム広告 | |
動画の長さ | 5〜60秒 | 12秒以上 | 15 秒以下 |
スキップ | 可※TopViewのみ冒頭3秒スキップ不可 | 可 | 不可 |
表示形式 | 縦長動画 | 横長動画 | 横長動画 |
TrueViewディスカバリー広告|YouTube
ディスカバリー広告とは、関連動画の一番上に表示される広告です。広告は静止画で表示されており、自然に再生されることはありません。
視聴している動画の真横に設置されているため、視聴者の目に留まりやすいことが特徴です。関連動画と関わりの深い広告を表示すれば、視聴してもらえる可能性が高まります。
このディスカバリー広告を配信する際は、静止画の状態でユーザーの目を引く必要があります。広告が目に留まった視聴者がクリックすることで、自社サービスへと誘導できる仕組みとなっています。
TikTok広告 | YouTubeディスカバリー広告 | |
動画の長さ | 5〜60秒 | 静止画 |
スキップ | 可※TopViewのみ冒頭3秒スキップ不可 | 広告表示の停止が可能 |
表示形式 | 縦長動画 | 静止画 |
動画の下部に表示されるオーバーレイ広告|YouTube
YouTubeでは、動画の再生中、動画の下部分に広告を出すことも可能です。この広告はサイズが小さいため、企業の情報を凝縮して掲載させる必要があります。
また、広告の右上には×印が入っているため、ユーザーが興味のない場合にはすぐに消されてしまいます。セールの情報やキャンペーンの開催など、視聴者の興味がありそうな静止画を作成することで、クリックにつながりやすくなります。なお、画像ではなく文章だけを表示する広告もあります。
TikTok広告 | YouTubeオーバーレイ広告 | |
動画の長さ | 5〜60秒 | 静止画 |
スキップ | 可※TopViewのみ冒頭3秒スキップ不可 | 広告表示の停止が可能 |
表示形式 | 縦長動画 | バナー型のイメージ広告もしくはテキスト広告 |
画像と文書を投稿して宣伝するフィード広告|Instagram
Instagramには、画像と文章がセットになった広告をフォローしていないユーザーに流す方法があります。
ターゲットを絞って広告を出せるため、自社アカウントへの促しやフォロー、Webサイトへの誘導に役立ちます。
また、フォローしている人の投稿と投稿の間に広告が表示されるため、広告感が薄くなりやすい特徴があります。
TikTok広告 | Instagramフィード広告 | |
動画の長さ | 5〜60秒 | 最短3秒~最長60秒静止画も可 |
スキップ | 可※TopViewのみ冒頭3秒スキップ不可 | 可 |
表示形式 | 縦長動画 | 正方形または1.91:1の横型 |
ストーリーズ間に宣伝を挟む|Instagram
Instagramには、ストーリーズの間に流せる広告もあります。本来、ストーリーズには、フォローしている人が24時間以内に投稿した動画や写真が表示されます。
その投稿と投稿の間に広告を流すことで、自然な流れでユーザーに視聴してもらいやすくなります。広告に使う動画・画像は、縦型とスクエア型のどちらも対応可能です。
ただし、一定の秒数が経つと次のストーリーズに移ってしまうため、テンポよく最後まで視聴したくなるような動画を作成することが重要です。
このストーリーズへの広告は、Instagramに投稿する一般的な広告と比べると、アカウントを経由せずに自社のHPへとアクセスを促しやすい特徴があります。
TikTok広告 | Instagramストーリーズ | |
動画の長さ | 5〜60秒 | 1~15秒静止画も可 |
スキップ | 可※TopViewのみ冒頭3秒スキップ不可 | 可 |
表示形式 | 縦長動画 | 9:16の縦長動画・画像 |
TikTok動画広告の効果的な作成方法
ここからは、TikTok動画広告の効果的な作成方法について紹介します。
最初の3秒が勝負
動画を作成するにあたって、「ABCDフレームワーク」を取り入れることが効果的です。ABCDフレームワークとは、効果的な動画を作成するための4つの要素のことです。
▼ABCDフレームワーク
Attract | 視聴者を惹きつける |
Brand | ブランドを知ってもらう |
Connect | 視聴者をブランドを結びつける |
Direct | アクションを促す |
視聴者は、興味を持つことではじめて企業を認知して、サービスに共感し、その動画を拡散します。初めの「Attract」では、視聴者の興味・関心を惹きつける必要があります。最初の3秒には印象強い動きや挨拶、BGMなどを入れると効果的です。
ターゲットを明確にする
TikTokの広告は、幅広い年代に見てもらおうとすると、ターゲットに届きづらくなります。共感を得てもらうには、ターゲットを絞って作成することが重要です。
サービスや売り出したい商品に合わせて、ターゲットを細かく設定します。広告を配信する際は、そのターゲット層に対して動画が出るように設定することで、視聴してもらえる可能性が高まります。
ハッシュタグを使いこなす
TikTokで動画広告を配信する際は、ハッシュタグを活用することが欠かせません。流行りのハッシュタグ・定番のハッシュタグを使いこなすことで、幅広いユーザーまで広告を届けられます。
また、広告で打ち出したいサービスや商品にオリジナルのハッシュタグを作成する方法もおすすめです。広告の閲覧数が増えると、おすすめユーザーの項目に表示されやすくなり、より多くのユーザーの目に留まることが期待できます。
テンポの速い動画は見られやすい
TikTokの動画は、テンポの速い動画が人気を集めやすい傾向があります。よく使用されるBGMや、流行の音楽を組み合わせることで、飽きることなく最後まで視聴してもらいやすくなります。
また、人気のBGMはランキングに表示されるため、さらなる拡散効果が期待できます。リズムをとりやすい動画や、複数の動画を切り取って作成する広告も人気です。テンポのよさと、起承転結を意識して動画を作成しましょう。
テキストを入れ、見やすい動画作りを目指す
字幕やテキストを用いて見やすさを重視することも重要です。テキストを活用することで、音声を出せない状況のユーザーも視聴を楽しめます。動画内で話すスピードが速い場合も、字幕があることで理解を促しやすくなります。
動画の長さは3分以内がおすすめ
広告動画の尺は、3分以内がおすすめです。長すぎる動画は、視聴者が飽きやすくスキップされやすくなります。3分以上の長い動画を作成する場合は、前編・後編に分けることで、ユーザーの興味を持続できます。
また、動画の画角や色味を統一させることで、ターゲットに広告が届きやすくなります。テーマ性の強い動画でユーザーを惹きつけましょう。
アイコンフレームを考慮する
TikTokは、縦長の動画にユーザー名や文章が表示されます。これにより、動画内に入れたサービス名やテキストが重なってしまう可能性があります。
動画の下あたりの3分の1程度の部分と、アイコンが表示される右真ん中部分には、動画の要素が重ならないようにすることがポイントです。
まとめ
TikTok広告について、特徴や種類、効果的な作成方法などを解説しました。今後TikTokでの広告出稿を考えている方や、動画の見直しを考えている方は是非参考にしてください。
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