ChatGPTで記事を作成する方法【スクショ付き】メリット・デメリットを解説

田村アキ

著者:

知ってもらう

ChatGPTで生地を作成!?スクショ付きで徹底解説

2022年に公開された「ChatGPT」は、公開から6日で100万ユーザーを突破するほど人気を博しています。

参照:​​ChatGPT、公開6日目で100万ユーザー突破

ChatGPTは、自然言語生成AIを使った言語モデルで、リクエストに対して自動生成した文章を提出する対話型のツールです。

ChatGPTを使って、ブログやメディアの記事作成ができるのでは、と考えているメディア担当者も多いのではないでしょうか。

文章を自動生成するChatGPTを使って記事を作成できれば、手間や時間を削減することができます。ただし、ChatGPTを使った記事作成にはさまざまなリスクやデメリットがあるので、把握して対策することが重要です。

この記事では、ChatGPTを用いた記事作成のメリット・デメリット、ChatGPTを記事作成に活かす方法について解説します。

ChatGPTとは

ChatGPTは、OpenAIが開発した自然言語生成AIを使った言語モデルです。ChatGPTは大量のテキストデータを学習している対話型のツールで、質問を打ち込むと自然な文章で返答をくれるツールです。

利用は無料で、アカウント登録が必要となります。自然な文章を自動で作成してくれるので、ブログやメディアに掲載する記事の作成にChatGPTを活用できるのではないかと言われています。

参照:Introducing ChatGPT

ChatGPTを使って記事を作成するメリット

ChatGPTを用いた記事作成には、以下のメリットがあります。

  • 時間や手間を短縮できる
  • きれいな文章を作成できる

時間や手間を短縮できる

ChatGPTを使用した記事作成のメリット1つ目は、時間や手間を短縮できるという点です。

ChatGPTは問われた内容についてリサーチし、文章を自動で生成してくれるので、リサーチや執筆の手間が短縮できます。

本文のリサーチ・執筆だけでなく、タイトルや見出し、構成の作成にも活用できるので、タイトルや構成を作成していた手間をChatGPTで短縮できる可能性があります。

きれいな文章を作成できる

メリット2つ目は、ChatGPTによってきれいな文章を作成できるという点です。

自然言語処理によって読みやすい文章を学習しているので、自然な読みやすい文章を作成してくれます。

文章の作成だけでなく、校正にも活用できるので、文章を書くのが苦手な人にとってはメリットだと言えます。

ChatGPTを使って記事を作成するデメリット

ChatGPTを記事作成に活用する際は、以下のデメリットについても把握して、対策することが重要です。

  • 文章が不自然な箇所がある
  • 情報の出所や正確さは保証されない
  • オリジナリティがない

ChatGPTでの記事作成におけるデメリットと、対処法について解説します。

文章が不自然な箇所がある

ChatGPTはきれいな文章で回答をしてくれますが、文章や日本語、文のつながりが不自然な箇所もあります。

ChatGPTで生成された文章をそのまま利用するのではなく、人間の目で不自然な箇所がないか確認して調整する必要があります。

情報の出所や正確さは保証されない

ChatGPTでは、インターネット上の情報を収集して文章を作成します。収集した情報が、正確かどうかはわからないという点がデメリットです。ChatGPTで作成された文章の内容をチェックして、情報が正しいかどうか確認する必要があります。

作成した文章の情報源は提示されないので、情報源を知りたい場合は「参考文献のURLを教えてください」と質問を入力して、情報源を提示させる必要があります。

オリジナリティがない

ChatGPTは、インターネット上にある情報を収集しているだけなので、オリジナリティや独自性の高い一次情報を含む文章は作成できません。

ChatGPTで作成された文章は汎用的な内容となっているので、そのまま使うと競合サイトとの差別化は難しくなるでしょう。自社の持っている一次情報やノウハウ、考えなどを記事に反映して、独自性を高める必要があります。

ChatGPTを使って記事を作成する方法

記事作成において、ChatGPTを以下のフェーズで活用することができます。

  • テーマとKWを決定する
  • タイトルを作成する
  • 記事構成と見出しを作成する
  • 本文を作成する
  • 校正する

ChatGPTを使った記事作成の方法について、以下より解説します。

テーマとキーワードを決定する

まずは、テーマとキーワードを決定します。このフェーズは人の手で行っても良いですが、キーワードが決まっていてもテーマやアイデアが決まらない場合は、ChatGPTに質問するのも1つの方法です。

ChatGPTに、「『Webマーケティング』というキーワードで記事を執筆したいのですが、見出しになるようなアイデアを5つ教えて下さい。」とリクエストすると、以下のような回答が得られました。

ChatGPTの回答例の画像

引用:ChatGPT

タイトルを作成する

次に、タイトルを作成します。

前のフェーズでChatGPTに提示された見出しをアレンジするようリクエストすることで、さまざまなタイトルを考案できます。

【リクエスト】

この記事の読者は、Webマーケティングを初めて行う広報担当者です。初心者が押さえておくべきWebマーケティングのポイントを知りたいと考えています。そんな読者が「読みたい」と思えるような記事タイトルを、5つ考案してください。

【ChatGPTの回答】

ChatGPTの回答例の画像

引用:ChatGPT

ChatGPTが提出した案をもとに、文言の微調整や追加をして、タイトルを整えます。

記事構成と見出しを作成する

ChatGPTを使って、記事の構成と見出しを作成することも可能です。

【リクエスト】

「Webマーケティング入門:初心者が知るべき5つの手法と活用方法」というタイトルで、記事を作成したいです。記事の構成案を作成してください。

【ChatGPTの回答】

ChatGPTの回答例の画像
ChatGPTの回答例の画像

引用:ChatGPT

ChatGPTから提出された構成と見出しを参考に、見出しの追加や削除、文言の調整などを行います。

見出しを追加するためのリクエストを、ChatGPTに送ることもできます。

【リクエスト】

Webマーケティングにおいて初心者が気をつけるべき点について解説する見出しを考案してください。

【ChatGPTの回答】

ChatGPTの回答例の画像

引用:ChatGPT

本文を作成する

構成と見出しが作成できたら、本文を作成します。

【リクエスト】

以下の見出しをもとに、1,000文字以内で文章を作成してください。

II. 検索エンジン最適化(SEO)

・SEOの概要

・SEOの重要性

・SEOの具体的な手法と活用方法

ChatGPTの回答例の画像

引用:ChatGPT

前述の通り、ChatGPTが作成した文章をそのまま記事に使うのはデメリットやリスクがともないます。ChatGPTが作成した文章はあくまで参考として用いながら、記事執筆を行うことをおすすめします。

校正する

文章の執筆が完了したら、ChatGPTを使って校正を行うことができます。

【リクエスト】

以下の文章を校正してください。

SEOの具体的手法には、以下のものがあります。

  • ユーザーのニーズに沿ったキーワードの選定
  • キーワードを含めたタイトル、メタディスクリプションの作成
  • 記事の品質向上
  • 内部リンク、外部リンク対策
  • スマートフォン対応

上記の対策を行うことで、検索エンジンに評価されやすくなり、検索順位のアップが期待できます。

【ChatGPTの回答】

ChatGPTの回答例の画像

引用:ChatGPT

ChatGPTによる記事作成で企業が注意すべき点

ChatGPTを活用して記事作成を行う際に、注意すべき以下の点について解説します。

  • 著作権に注意する
  • ファクトチェックをする
  • オリジナル要素を盛り込む
  • ChatGPTの利用規約を遵守する

著作権に注意する

ChatGPTを使用した記事作成で注意すべき点の1つ目は、著作権です。

ChatGPTで作成した文章の著作権は開発元であるOpenAIにありますが、パブリックドメインかつ商用利用可能と規約で定められています。

ただし、ChatGPTの文章自体が著作権に抵触している場合には、商用利用はできません。商用目的で利用しないとしても、著作権に抵触していると権利者とトラブルになったり、最悪の場合は訴訟に発展する可能性もあるので、注意が必要です。

ChatGPTの文章が著作権を侵害していないか、調べるのは手間がかかります。ChatGPTの文章をそのまま使うのは控え、ChatGPTの文章を参考にしながら自身で文章を作成するのがおすすめです。

ファクトチェックをする

2つ目の注意点は、ChatGPTが作成した文章に含まれる情報が正しいかどうか、ファクトチェックをして確認することです。

ChatGPTはあくまでインターネット上のテキストデータを学習した結果を出力しているだけなので、提出された情報が必ずしも正しいとは限りません。情報が誤っているまま記事として公開してしまうと、トラブルに発展する可能性もあります。

作成された文章をよくチェックして、内容や情報が正しいかどうか確認する必要があります。専門的な内容であれば、専門家に監修を依頼するのも1つの方法です。

オリジナル要素を盛り込む

注意点3つ目は、自社で持っているオリジナル要素を記事に盛り込むことです。

ChatGPTで作った文章だけでは、オリジナリティを出すことは難しくなります。他社の記事と差別化をはかるためにも、自社で持っている情報やノウハウ、考えなどを盛り込み、オリジナリティを出す工夫が必要です。

ChatGPTの利用規約を遵守する

ChatGPTの開発元であるOpenAIは、2023年3月23日、利用規約を改訂しました。

規約では、以下のような行為を禁止しています。

  • 違法行為
  • 憎悪やハラスメント、暴力的なコンテンツの作成
  • 身体的、経済的な被害を及ぼす危険性の高いコンテンツ
  • アダルトコンテンツ
  • プライバシーの侵害
  • 有資格者の情報確認なしに法律のアドバイスをすること
  • 健康状態や治療方法について指示すること など

参照:Usage policies

上記以外にも、プラットフォームポリシーやプラグインポリシーが定められています。ChatGPTを記事作成に活用する際は、利用規約をよく確認し、違反しないよう注意が必要です。

ChatGPTのメリットを記事作成に活かす方法

ChatGPTで作成した文章を、丸ごと記事にするにはデメリットやリスクがあります。ですが、メリットをうまく活かして、記事作成におけるアイデアの創出や工数の削減に役立てることは可能です。

ChatGPTを、以下のポイントで記事作成に活かす方法について解説します。

  • タイトルやディスクリプションの作成
  • アイデア出しとして活用
  • 見出しの作成

タイトルやディスクリプションの作成

ChatGPTでは、キーワードと文字数を指定することでタイトルやディスクリプションを作成できます。

複数のタイトル案をリスト形式で提出させることもできるので、候補の中から適切と思われるものを選びます。

【リクエスト】

「Webマーケティング入門:初心者が知るべき5つの手法と活用方法」という記事のメタディスクリプションを、130文字以内で作成してください。

【ChatGPTの回答】

ChatGPTの回答例の画像

引用:ChatGPT

アイデア出しとして活用

記事のアイデアが思いつかない場合や、ネタをストックしておきたい場合は、ChatGPTを使ってアイデア出しをすることができます。

記事の本文をすべてChatGPTに書かせるのはデメリットやリスクがありますが、アイデア出しとして活用する分には、手間や時間が削減できるメリットが期待できます。

【リクエスト】

DXの最新事例に関するトピックを5つ出してください。

【ChatGPTの回答】

ChatGPTの回答例の画像

引用:ChatGPT

見出しの作成

テーマとキーワードが決まっている場合は、ChatGPTでキーワードを指定して見出しを作成することができます。

【リクエスト】

「DX 事例」をテーマにした記事を書きたいです。見出しを5つ作成してください。

【ChatGPTの回答】

ChatGPTの回答例の画像

引用:ChatGPT

ChatGPTを見出し作成に活用するだけでも工数が減らせるので、記事作成の効率化に役立ちます。

ChatGPTは記事作成のアイデア出しや参考として用いる

ChatGPTは、自然言語生成AIを用いた対話型ツールで、リクエストに回答する形で文章を自動作成してくれます。ブログやメディアの記事作成に活用することで、工数削減の効果が期待できます。

ただし、情報の正確性や文章の自然さについては、人間の目でチェックする必要があります。ChatGPTが作成した文章をそのまま記事にすると、誤った情報を記事にしてしまったり、著作権を侵害してしまったりする可能性があります。ChatGPTで作成した文章を参考にして自分で執筆したり、ChatGPTをタイトルや見出しの考案、アイデア出しに活用するのがおすすめです。

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IT業界にて営業とカスタマーサクセスを経験し、海外製品のセールスやIT製品の導入支援などに携わりました。現在はライターとして、BtoB領域をメインに執筆しています。執筆ジャンルはITやWebマーケティング、プロジェクト管理などがあります。モットーは「複雑なことを、わかりやすく」です。

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