DECAXを徹底解剖|Discovery(発見)の意義を解説

齊藤 一樹

著者:

見つけてもらう

DECAXを徹底解剖|Discovery(発見)の 意義を解説

DECAXにおいて「Discovery」は、ユーザーに発見してもらう重要なフェーズです。

発見してもらえないと、何も始まらないため見つけて貰えるコンテンツを作る必要があります。

本記事では、DECAXの「Discovery」について深掘りして解説していきます。

コンテンツ作りについて、悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

DECAXとは

DECAXを表した図

DECAXとは、2015年に電通の内藤氏が提唱した新しいコンテンツマーケティングを使った購買行動モデルです。

※本記事における、コンテンツマーケティングは主に記事コンテンツを軸として、SNSや動画コンテンツなど総合的なコンテンツに対する施策を指します。

構成としては…

  • Discovery|発見
  • Engage|関係構築
  • Check|確認
  • Action|体験
  • eXperience|共有

であり、コンテンツを閲覧するユーザーの行動原理を言語化していることが特徴です。

DECAXを活用することによって、従来閲覧されてためになる情報を発信していただけのコンテンツで物やサービスを売れるようになります。

記事テーマの、DiscoveryはDECAXの入り口であるため、非常に重要な立ち位置にあります。

DECAX全体について、より詳しい情報は以下の記事に掲載しているのでぜひご覧ください。

DECAXにおけるDiscoveryの重要性

Discoveryを表した図

DECAXにおいて、コンテンツを発見してもらうDiscoveryは非常に重要です。

発見してもらえないと、ユーザーとの接点が生まれないため、信頼性が高く興味を引ける入り口を作る必要があります。

重要性について、以下の流れで解説するので順番に見ていきましょう。

  • 顧客との接点となる
  • 顧客からの第一印象が決まる
  • 他社と比較してもらえる
  • 問い合わせに繋がる
  • 拡散してもらえるきっかけになる

顧客との接点となる

将来商品やサービスを購入する顧客が、企業を知るきっかけとなるのがDiscoveryのフェーズです。

接点がないと、当たり前ですが知ってもらえないため商品購入にも繋がりません。

接点として、後述の検索結果やSNS、街中の広告など様々ですが、接点がなければ何も始まりません。

接点が生まれる瞬間に強烈なインパクトを残せないと、後々の検討材料にならないためDiscoveryのフェーズで行う施策には力を入れる必要があります。

顧客からの第一印象が決まる

コンテンツを発見された時、ユーザーからみた企業の第一印象が決まるため、企業について興味を持つかどうかもおおかた決定します。

第一印象がよいコンテンツとは、正しい情報かつ胡散臭さがないことが条件であるため、少しでも怪しいと思われてしまったら関係はそこで終わってしまいます。

一方で、慎重になりすぎて無難なコンテンツとなってしまったら発見されません。

何度もコンテンツのタイトルやサムネイルの付け方を工夫し最適解を見つけましょう。

他社と比較してもらえる

見つけて貰うことによって、はじめて他社と比較してもらえます。

比較することで、購入検討するかどうかを決めると同時に、信頼を勝ち取れるかが決まります。

Discoveryの時点での比較は、コンテンツとしてどちらが信頼できるかを比較するため、独自性が高く信頼できる内容に仕上げましょう。

また、比較されることを想定し、先回りしたテーマに関する比較表などを入れ数字を明確化しておくとより良いです。

問い合わせに繋がる

見つけて貰うことによって、コンテンツ経由で問い合わせに繋がります。

記事経由で信頼を得られることにより、契約に繋がる確度の高い問い合わせになる可能性を上げられるでしょう。

広告経由で問い合わせを増加させることは可能ですが、コストがかかってしまうため、コンテンツマーケティングによる問い合わせ増加はコスト抑制にも起因します。

拡散してもらえるきっかけになる

興味を引ける内容であることから、第三者にも知ってもらいたいと考え拡散してもらえるきっかけになります。

最初に発見したユーザーは、関係構築まで行かなくとも拡散してもらうことで、誰かが顧客になってくれる可能性が向上します。

内容が有益であり、発見した際に拡散したいと思える内容を作ることで、人伝いに顧客を獲得可能です。

拡散してもらえるコンテンツの特徴としては、魅力的なタイトルと独自性の高い内容が挙げられます。

自分なら拡散したいと思える内容を考えて作成しましょう。

Discoveryに使われる施策

Discoveryに使われる施策として、以下の3つが挙げられます。

  • SEO対策
  • SNSマーケティング
  • 動画マーケティング

発見してもらうという観点であると、広告も挙げられますがDECAXの観点では、あくまでコンテンツマーケティングであるためこの3つのマーケティング施策を紹介します。

検索結果によって見つけて貰う「SEO対策」、タイムラインで見つける「SNSマーケティング」、流れて来る動画で見つける「動画マーケティング」の順番に解説するので、参考にしてみてください。

SEO対策

SEO対策の流れの図

SEO対策とは、検索結果に自社ページを上位に表示しユーザーの流入を増やす施策です。

SEOはSearch Engine Optimizationの略称で、検索エンジン最適化の意味があります。

自社サイトや記事を作る際、SEO対策は必須とも言える施策であるほか、対策自体にコストはかかりません。

専門知識があれば、自社サイトを上位にして発見してもらうことができます。

一方でこの専門知識についてが難しく、キーワードの選定や共起語(上位サイトを構成する言語)の選定、Google Search Consoleの操作など様々な手法を駆使する必要があります。

昨今では、検索エンジン側のアルゴリズムの変化により、難易度は非常に高くなっているため上位表示の難易度は高いです。

自社サイトを検索上位にしたい場合、マーケティング会社に相談をして適切な施策を実施することをおすすめします。

SNSマーケティング

各種SNSのアイコンの図

SNSマーケティングは、SNSを活用し自社を知ってもらう、問い合わせを増やすマーケティング手法です。

Discoveryの観点では、強い効果を発揮し第三者の拡散により、広告を使わなくても自社を知ってもらえるきっかけとなる施策です。

また、フォロワーであれば同様の考え方を持つフォロワーがいるため、次のEngageに繋がる可能性が高いです。

フォロワーを増やし、いいねや拡散をしてもらうことが増えれば、顧客に昇華するユーザーとも出会える可能性が高いことがメリットです。

動画マーケティング

youtubeのアイコン

動画マーケティングは、動画を使って自社を宣伝してもらったり、ブランディングをするマーケティング手法です。

動画は、紹介したSEOやSNSと違い、動画で情報を伝えることから印象付けの要素で強みがあります。

自社や商品、サービスの紹介動画が、たまたま見て貰えた際に興味を持ってもらい、問い合わせに繋げらえる可能性があります。

昨今では、ショート動画サービスが急速に流行し、多くのユーザーが利用しています。

動画サービスだけではなく各種SNSにも機能があり、再生数が増えやすいというメリットもあるので発見されやすいことが特徴です。

ユーザーとの関係構築の起点となるため、Discoveryの施策としてベストであるといえるでしょう。

一方で、施策を打つためには動画編集、シナリオライター等が必要であるため、要所要所でプロに相談するのがおすすめです。

発見された時の離脱されないコンテンツの作り方

発見されても、離脱されてしまっては元も子もありません。

離脱されず、ファンになってもらえる可能性を高められるコンテンツの作り方として、以下を紹介します。

  • クリックしたくなる魅力的なタイトル
  • 共感を得られる感情を揺さぶる内容
  • コンテンツの先の企業についての興味を引く
  • CTAの配置を的確に行う
  • 次の内容が気になる構成にする

コンテンツを作成後、記事ならば「滞在時間」、動画なら「視聴時間:などをアナリティクスで計測できます。

この数字を上げられるようにすることが、離脱されないコンテンツへの近道です。

クリックしたくなる魅力的なタイトル

クリックしたくなるような、魅力的なタイトル付けをすることによってクリック率を上げられます。

クリック率とは、記事へのリンクや動画、SNSの詳細を見るボタンのクリックを差し、クリックしてもらうことで初めて記事を読んでもらえます。

離脱されないコンテンツの前提として、閲覧してもらえることが重要なので魅力的なタイトル付けをしましょう。

一方で、タイトルが過度にユーザーを煽る内容で作成し、クリック率だけ上がるような内容は、実際と異なる場合ギャップが生じやすいので避けてください。

タイトルと内容のギャップが大きいと、企業イメージが損なわれる可能性があるので注意が必要です。

共感を得られる感情を揺さぶる内容

お役立ちコンテンツは、ユーザーにとって必要であり閲覧数が増えやすいですが、ファンにはなりにくいことが欠点です。

ファンになってもらい、顧客になってもらえるコンテンツは「共感」を得られて感情に問いかけることができる内容が挙げられます。

例えば、育児系の記事コンテンツを作成する場合、一般的な情報だけではなく「子育てに課題を持つママ」に対して育児あるあるを挟み「そうなんだよ、大変なんだよ」と共感してもらえると読み進めてもらえます。

読み進めてもらえるということは、離脱率が下がるため良質なコンテンツ作りができているという証拠です。

表面的な情報だけではなく、人が作っていることを活かし、感情に訴えられるコンテンツを作っていきましょう。

コンテンツの先にある企業についての興味を引く

テーマについてだけ書き進めてしまうと、どこにでもある情報になってしまいます。

どこにでもある情報は飽きられ、途中で離脱されてしまう可能性が高いです。

「自社だから知っている」「専門性があるからわかる」という、企業の情報を交えながら発信することで独自性が生まれ離脱率が下がります。

「なにか他のコンテンツとは違う」という内容を盛り込み、作ることによって初めて自社をしってくれたユーザーと関係構築ができるのです。

一方で、自社の情報を前面に出し過ぎると、営業色が強くなり離脱の原因になるので注意が必要です。

CTAの配置を的確に行う

CTAはCall To Actionといって、ユーザーが情報を見た上で次にする行動を指します。

主に、内部リンクや問い合わせボタン、商品情報への遷移ボタンが挙げられます。

情報を見ていく中で、次の情報が気になるであろうタイミングでCTAを配置し、次の情報に遷移してもらうことで離脱率を下げられます。

CTAに置ける離脱率は、コンテンツひとつではなく自社サイト及び、自社アカウントから出ないことです。

自社サービス圏内に長く滞在してもらうことにより、自社サービスや商品への興味が大きくなりEngageに繋がっていきます。

次の内容が気になる構成にする

コンテンツを作る際、続きものにすることによって、次の内容が気になり離脱しにくくなります。

続きものとして強いのは、主に動画コンテンツでありストーリー性が高いと離脱の可能性がを下げられるでしょう。

一方で、ストーリーに凝りすぎてしまい、コンテンツで商品を売るという目的から「おしろいコンテンツ止まり」になってしまうことは避けなければいけません。

商品及びサービスへの訴求は忘れずに行いながら、コンテンツの閲覧を続けて貰えるように誘導しましょう。

離脱されるコンテンツとは

離脱されないコンテンツを紹介しましたが、反対に離脱されるコンテンツとはどのようなものか以下の流れで紹介します。

  • どこにでもある情報になっている
  • エビデンスが明確ではない
  • 主観メインの内容になっている

良いと思って使っていた手法も、実は悪手であった可能性があるので注意しましょう。

なかには、上記の施策で閲覧数が増えるケースがありますが、コンテンツの中身が無いと顧客まではいかずに売上には繋がらない可能性があります。

紹介する内容を参考に、コンテンツ作りに活かしてみてください。

どこにでもある情報になっている

離脱されるコンテンツとして、どこにでもある情報しか書かれていないコンテンツが上げられます。

SEO施策をしていく中で起こりやすく、上位なのに滞在時間が短いということに繋がります。

上位記事の内容に類似した内容であると、確かに上位にはなりやすいですが、「さっきみたな」と思われてすぐに離脱してしまいます。

動画やSNSでも同様で、バズっている人物の内容を真似しても、内容が伴っていないと思われてファンが増えず問い合わせにもつながりません。

他者を参考にしつつ、独自性のある内容を盛り込むことで離脱されない高品質なコンテンツに繋がります。

エビデンスが明確ではない

情報を探しているユーザーは「正確な情報」を探しているのであり、「それらしい」ことは探していません。

そのため、エビデンスが明確ではない情報を発信しても、不信感を抱かれてしまい離脱されてしまう可能性があります。

検索エンジンが使われるようになり、長い年月を経て人々の検索に対するリテラシーは向上しています。

情報を調べていく際、信頼できる情報かどうかはある程度コンテンツに目を通せばわかってしまうため、情報の出所が明瞭なものか、自社のノウハウに関する情報のみで構成しましょう。

主観メインの内容になっている

主観メインの記事とは、「○○だと思う」「と考える」など筆者の考え方が前面に出ている記事を指します。

有識者が作成する記事は別ですが、専門性が無い外注ライター及び動画のシナリオライターに依頼を行い、エビデンスが明確ではないにも関わらず独自の見解を盛り込むと主観メインのコンテンツになります。

主観メインの内容の場合、時に炎上に繋がり悪い意味で関係構築されてしまうので注意しましょう。

対策として、各分野にある程度の知見があり、実績があり客観的根拠に基づいた成果物を作成していることを条件にするのがおすすめです。

機械的で生成AIが作ったような記事

2023年に生成AIが爆発的に流行し、記事コンテンツへの使用も増加しており、生成AIが作った記事も同じく増加傾向にあります。

生成AIに記事を作ってもらえれば、外注する費用も減り自動で記事が作成されるため、手間は減ります。

しかし、生成AIが作った記事は日本語に違和感があることが多く、読み進めようと思えないケースが多いです。

また、生成AIでつくっていなくても、表現にバリエーションが無く単調な記事は生成AIの記事同様に好まれません。

また、生成AIが作ったような記事は検索エンジンに評価されにくいため、発見されにくいため避けましょう。

Discoveryに繋がるコンテンツは顧客との接点をつくる

DECAXにおいて、Discoveryはユーザーと接点を作る最重要とも言えるフェーズです。

コンテンツが発見されてから、顧客との関係が始まるため、自分ならクリックするかどうかの観点でコンテンツ作りをしましょう。

また、Discoveryの次のEngageも発見と同時に始まっていくため、コンテンツを通してユーザーと友好な関係を気づけるのかも重要です。

一方で、自社でコンテンツ作りのノウハウが無い場合、プロに依頼するのもひとつの手です。

業者選びのコツとして、記事づくりの実績だけではなく、数字の面でどのくらい結果を出しているのかを見ましょう。

閲覧数の伸びや滞在率、別記事への遷移率、問い合わせ数などが重要な指標です。

マーケティング施策にお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。

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齊藤 一樹

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マーケティングプロデューサー/ SEO対策や広告支援、サイト改善施策サービスを提供。 コンテンツマーケティングに強みを持ち、累計8,000記事の作成実績あり。 企業のWebマーケティングの内製化支援も行っている。

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