Instagram(インスタグラム)を企業アカウントで活用するコツは?登録方法も解説

齊藤 一樹

著者:

知ってもらう 見つけてもらう 関係をつくる

登録方法から徹底解説!Instagramを企業アカウントで 活用する方法をご紹介の画像

Instagram(以下、インスタ)とは画像や動画を発信できるSNSです。

インスタやTwitter・FacebookといったSNSは今や多くのユーザーを有しており、SNS経由での問い合わせ獲得や商品販売事例も多いです。

そのなかでも10〜20代女性をターゲットにした商材・サービスを展開するなら、インスタは効果的な手段になります。

本記事ではインスタを企業が運用するための、企業アカウントの概要をお伝えしながら成功事例にも数多く触れていきます。

ぜひ参考にしてみてください。

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インスタの企業アカウントとは

インスタには個人アカウントとプロアカウントの両方があり、誰でも切り替えが可能です。

企業アカウントとは、プロアカウントのなかでもビジネスアカウント(クリエイターアカウントもあり)を指す言葉で、以下のような追加機能が利用可能です。

  • 投稿分析機能
  • ショップ開設
  • アカウントカテゴリの設定
  • 広告設定
  • 閲覧制限の設定
  • ダイレクトメッセージへの返信テンプレート

こういったPRや集客に関する改善・改修をおこなうための基本機能が利用できるため、企業活動をインスタ上でする場合には切り替えしておくことをおすすめします。

企業アカウントの作り方

インスタで企業アカウントを作る方法は次のとおりです。

  1. インスタをダウンロードする
  2. 電話番号もしくはメールアドレスを登録する
  3. 認証コードを入力する
  4. 誕生日の入力をする(アカウント開設者の誕生日)
  5. ユーザーネームを決める
  6. ログインする
  7. プロフィール編集もしくは設定のアカウントを選択する
  8. プロアカウントに切り替える
  9. カテゴリ・ビジネスタイプの設定
  10. Facebookとの連携をするかどうかを決める

上記のようにインスタアカウント開設からだと、10ステップほどが用意されています。

しかし、1つ1つの作業は1〜2分程度で完了できるので、30分ほどで企業アカウント開設ができるでしょう。

なお、インスタとFacebookは同じMeta社のプラットフォームなのでデータの同期ができます。

インスタを企業アカウントで運用するメリット

インスタは個人・企業ともに画像や動画をメインにしたPRができるSNSです。

具体的にインスタで企業アカウントを運用するメリットをお伝えすると以下のとおりです。

  • 画像を通して会社をアピールできる
  • 画像を使って商品を訴求できる
  • インスタ経由で問い合わせが入る可能性がある
  • インスタ経由で直接商品を販売できる
  • 広告運用で認知度を上げられる

それぞれについて確認します。

画像を通して会社をアピールできる

インスタで企業アカウントで運用するメリットの一つ目は、画像を通して会社をアピールできる点です。

インスタは画像や動画を発信のメインにするSNSなので、文字だけでは伝わりづらい情報を画像でアピールします。

たとえば、体験型エンターテイメントを提供するteamLabでは次のようなアピールを効果的にしています。

  • 家族でアトラクションを楽しんでいる様子
  • 恋人と幻想的な世界に引き込まれる様子

このように体験をイメージできる投稿をすることで、ユーザー側の「体験したい」というニーズを作り出せるでしょう。

画像を使って商品を訴求できる

インスタ上で商品画像を使って訴求できるのも、企業アカウント運用のメリットです。

きれいに並ぶ商品を撮影したり、利用しているシーンを画像にしたりすることで、ユーザーが購入した際のイメージを伝えられるでしょう。

たとえば、100円ショップとして有名なDAISOの企業アカウントでは、簡潔な文字入れ付きで写真を投稿していて、どのような商品かがわかりやすくなっています。

それに加えて、定期的な投稿はブランド認知も加速しますし、フォロワー獲得にも役立ちます。

画像だけでなく文字情報も付け加えた定期的な投稿は、より正確な商品訴求ができるのもメリットの1つといえるでしょう。

インスタ経由で問い合わせが入る可能性がある

インスタは企業のPRや商品の訴求だけでなく、直接の問い合わせにつながる可能性もあります。

インスタの画像投稿、もしくはプロフィール画面にランディングページへの外部リンクを付与しておくと、気になったユーザーはリンクをクリックしやすくなります。

そうすると、元々企業のサービスや商品に興味があるユーザーがランディングページに流入するので問い合わせにつながる可能性も高くなるでしょう。

もちろん、ランディングページだけでなく公式LINEやメルマガへの登録ページに誘導するのも可能です。

このように日常的なインスタ投稿とインスタの標準機能を使いこなせば、問い合わせを獲得できる可能性があります。

インスタ経由で直接商品を販売できる

インスタでは問い合わせ獲得の導線を作れるだけでなく、直接商品の販売ができるのもメリットです。

TwitterやFacebookといった従来のSNSでは、SNS上で商品購入ができませんでした。

しかし、インスタでは企業アカウント(ビジネスアカウント)であれば、「Instagramショッピング」でユーザーに直接商品を販売できます。

具体的な流れは次のとおりです。

  1. 企業アカウントとFacebookページをリンクさせる
  2. Facebookページにショップを追加、商品カタログもFacebook上に設定
  3. 「Instagramショッピング」の審査に申し込む
  4. インスタ投稿にショッピングタグを追加する

ショッピング機能を追加するための追加費用は必要ありません。

また、ショッピングタグをクリックするだけでユーザーは購入ページに遷移できるので、機会損失を減らせるでしょう。

広告運用で認知度を上げられる

広告運用を使って認知度を上げられるのもインスタアカウントを企業で運用するメリットです。

インスタは月間約3,300万人のユーザーが利用しているといわれていて、ブランドの認知を広告で広げるには効果のあるプラットフォームです。

たとえば、日本航空はストーリーズ広告を利用して、ラグビーの大会とコラボをおこなった動画を配信しました。

ストーリーズ広告とは、ユーザーがストーリーズを確認している間に挿入される広告を指しています。

サービスへの問い合わせ獲得ではなく、あくまでブランディングを目的とした広告です。

1,000万人以上のユーザーに訴求ができたことからも、効果は高かったとされています。

インスタを企業アカウントを開設する際の注意点

インスタの企業アカウントを開設して運用すれば、大きなメリットがある一方で、注意点もあります。

具体的な注意点は次のとおりです。

  • 自社の商材がインスタのユーザーに合っているのか調査する
  • SNS担当を自社で用意できるか
  • 二段階認証をしてセキュリティ対策をする

それぞれ解説します。

自社の商材がインスタのユーザーに合っているのか調査する

企業アカウントを開設する際の注意点の一つ目は、自社の商材がインスタのユーザーに合っているのか調査する点です。

インスタのユーザー数は月間3,300万人ながらも、男女比はおよそ4:6になっています。

それに加えて年代別の利用率は、10代・20代は70%を超え、30代は60%弱、40代はおよそ半分です。

仮に自社商材がインスタの利用層とは異なっていた場合、どれだけ予算をかけても問い合わせ獲得や商品販売につながらないこともあります。

そのため、事前に自社商材とインスタとの相性をリサーチしておくといいでしょう。

SNS担当を自社で用意できるか

SNS運用ができる担当者を自社内で用意できるかも注意点に入ります。

インスタに限らずTwitterやFacebookであっても、定期的な運用はかかせません。

定期的な運用がなければ、ユーザーからの認知が徐々になくなり、フォロワー数も徐々に減っていくでしょう。

ただし、各社がSNS運用に力を入れていることから、片手間で作った画像や動画はユーザーに評価されない点にも注意しましょう。

そのため、SNS担当者を自社内で作り、最初期はコンサルティングサービスも活用しながら自走できる体制作りが大切になります。

二段階認証をしてセキュリティ対策をする

また企業のインスタアカウントが乗っ取られれば、ユーザーだけでなく既存のお客様にも被害が及ぶため、二段階認証は必ずおこないましょう。

二段階認証とは、ログインしたことがないデバイスからログインがあった際に、認証コードを要求するシステムです。

具体的にインスタの企業アカウントで二段階認証するためには、以下の手順が必要です。

  1. メニューを開き、設定をクリックする
  2. セキュリティをクリックし、二段階認証をオンにする
  3. 認証コードの受け取り方を選択する(WhatsApp・認証アプリ・SMS)
  4. 受け取った認証コードを入力する
  5. バックアップコードをメモし保存する

※認証コードの受け取り方は、選択した方法で異なります。

上記の手順で二段階認証をおこなうと、セキュリティ対策は万全になります。

インスタの活用が向いている業界

インスタの企業アカウントを活用するとなると、商材の相性を見なければなりません。

商材の相性を見抜くためには、そもそもインスタの活用が向いている業界かどうかも確認しておくといいでしょう。

インスタの企業アカウント活用が向いている業界の具体例は以下のとおりです。

  • ファッション業界
  • コスメ業界
  • 飲食業界
  • エステ業界
  • インテリア業界

特に画像や動画で企業や商品の訴求がしやすい業界群です。

詳細に解説します。

ファッション業界

Instagram#ファッションの画像

インスタの活用が向いている業界の一つ目は、ファッション業界です。

企業アカウントを運用して、自社ブランドの世界観や魅力を発信しつつ、フォロワーにはお得なセール情報を発信するといった利用も可能でしょう。

インスタの各投稿とファッション業界がおこなうべき施策をまとめると次のとおりです。

  • リール投稿・フィード投稿:ショッピングタグを動画・画像内に設置し認知度アップを図る
  • ライブ配信:最新作の着心地などを配信し、ユーザーとの距離を近くする
  • ストーリーズ投稿:フォロワー限定のセールやキャンペーン情報を配信

上記のように各種の投稿で商品の認知度を上げたり、セール情報でユーザーアクションを促したりする施策が有効です。

なお、各種投稿でユーザーの属性に応じた投稿をするのは、以下で紹介する業界でも同様です。

コスメ業界

Instagram#コスメの画像

コスメ業界もインスタと相性のいい業界です。

ファッション業界と同じく、使用感や使用した後のイメージをユーザーに届けるインスタ投稿をすると効果が高いという結果が出ています。

コスメ業界では使用前と使用後でどのような変化がユーザーに得られるのかをイメージさせる施策が有効です。

たとえば、KATE(ケイト)がおこなっているストーリーズ投稿は、メイクアップのビフォーアフターを掲載することです。

ビフォーアフター画像がストーリーズに投稿されていれば、ユーザーは何度も見直します。

それに加えて、「今まさに同じ化粧をしたい」と考えているユーザー層はすぐに購入ページを見るでしょう。

このように、使用後のイメージが湧く投稿はコスメ業界でも有効な企業アカウントの運用施策です。

飲食業界

飲食業界はコスメ業界やファッション業界のようにビフォーアフター画像での投稿ではなく、リアルタイム性を伝えるアカウント運用がいいでしょう。

特に視覚からの情報でユーザーの「ぜひ食べてみたい」という欲求を引き出す必要があるため、画像が洗練されていることが重要です。

カフェ事業をおこなっているloosekyotoでは、ラテとドーナッツがきれいな銀の皿に並べられている写真など一枚一枚が洗練されています。

飲食店はインスタとの相性はいいものの、画像の加工や写真を撮影する技術が必要な点に注意しましょう。

エステ業界

Instagram#エステの画像

エステ業界はコスメ業界と同じく美容ジャンルに属しているので、インスタの企業アカウント運用と相性がいい業界です。

エステサロンのメインターゲットは女性であり、インスタをメインに利用するユーザー層ともマッチしています。

ただし、コスメ業界と異なるのはエステ業界は店舗型ビジネスである点です。

そのため、位置情報を投稿に反映したり、フィード投稿には店舗までのアクセスを掲載しておくといいでしょう。

なお、エステサロンからの発信で薬機法に違反する投稿があった場合、処罰の対象となるため規制表現には十分に注意してください。

インテリア業界

Instagram#インテリアの画像

インテリア業界は一見店舗型ビジネスのように見えますが、「Instagramショッピング」機能を利用した通販が主流になっています。

インテリアもコスメやファッション業界と同様に、ビフォーアフターをユーザーにイメージさせるのが重要です。

ニトリが親会社となるインテリア雑貨店舗のデコホームでは、ショッピング機能を使いECサイトへ誘導しています。

また、インスタの「まとめ機能」を使って過去の投稿やキャンペーン情報の整理をしているため、情報の取捨選択も簡単です。

このように、一見店舗に誘導することを目的としなければならない業界でも、インスタの使い方でオンラインショッピングを加速させられます。

インスタの企業の活用事例

インスタの企業アカウントには他にも様々な活用方法があります。

活用事例を知って、自社のアカウント運用に活かせば、施策数も増えますし、最短で集客数・売上アップにつながるかもしれません。

今回紹介するアカウント活用事例の企業名をお伝えすると以下のとおりです。

  • GRL グレイル
  • ニトリ
  • ロクシタン
  • やきとん・地酒 こたろう
  • イケア

それぞれ解説します。

GRL グレイル

GRLのインスタグラムアカウントの画像

GRL グレイル公式

グレイルはフォロワー130万人のファッションブランドです。

女性向けファッションをメインに取り扱うブランドかつ、10〜20代向けに販売していることからインスタとの相性も抜群にあります。

田中みな実や斎藤飛鳥といった芸能人、インフルエンサーを起用し服を着用したあとのイメージを発信してます。

インスタの「まとめ機能」を使って過去のリール投稿やストーリーズ投稿も見やすく揃っているため、ユーザーの満足度も高いはずです。

ニトリ

ニトリのInstagramアカウントの画像

ニトリ公式

以前に紹介したデコホームの親会社であるニトリは、フォロワー約134万人のインテリアブランドです。

ニトリの企業アカウント運用はおすすめの商品を紹介して、クリック1つで販売ページに遷移できるようになっています。

また、インテリア商品の訴求になっているため、トータルコーディネート後の部屋の写真が多く掲載されている点も特徴です。

このように各投稿を織り交ぜて、必要な情報を「まとめ機能」でまとめておくとユーザー満足度も上がります。

ロクシタン

ロクシタンのInstagramアカウントの画像

ロクシタンはスキンケアサービスを展開するフォロワー約18万人の企業です。

企業カラーが統一されていて、「まとめ機能」に使われているロゴカラーも統一されています。

南フランスのプロヴァンス発祥というイメージを壊さないように、日本感が出ない画像で統一されている点も特徴です。

また、植物に関する企業ということから、ボランティアを積極的にしていることもフィード投稿されていて、ブランディングに一役買っています。

やきとん・地酒 こたろう

やきとん・地酒 こたろうのInstagram画像

やきとん・地酒 こたろう公式

やきとん・地酒こたろうはフォロワー数約5万人の飲食店を経営する企業です。

他の企業アカウントとは異なり、「まとめ機能」は使わず料理や素材の洗練された写真を掲載しているのみとなっています。

日本人から見て一目で美味しいと感じられる料理の盛り付け方を丁寧に掲載しています。

さらに、気になった投稿を見てみるとスライドショー(カルーセル)形式で料理中のライブ動画や他の料理も見れるので多くのユーザーが魅了されるでしょう。

イケア

イケアのInstagram画像

イケアジャパン公式

スウェーデンのインテリアメーカーであるイケアの日本法人はフォロワー数が約105万人を数えています。

イケアは元々スウェーデンの企業ということもあり、投稿画像には世界観を崩さないように日本風の画像はあまり多く含まれていません。

また、ニトリとは違い、食材を提供していることもあって、食卓のコーディネート画像も豊富です。

なお、店舗内で開催されているフードフェア情報も豊富で、どちらかというと店舗への来店を促すアカウント運用になっています。

Instagramを企業アカウントで運用することで画像を使った訴求を強化できる

インスタの企業アカウントを開設し、運用することはSNSからの購入や問い合わせが増えている昨今では、どの企業も一度は考えるべきでしょう。

ただし、インスタと商材やサービスの相性は必ず存在するので、事前の調査は必須です。

実際に運用をスタートするとなると、自社内でSNS担当を作りながら、ある程度の成功法則を知れるようコンサルティングを受けてみることをおすすめします。

初期段階で何もわからないまま進めるよりも、ロードマップがあったほうが安心です。

お悩みごとはお気軽にお問合せフォームよりご連絡ください。

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著者:齊藤 一樹 著者の記事を読む

マーケティングプロデューサー/ SEO対策や広告支援、サイト改善施策サービスを提供。 コンテンツマーケティングに強みを持ち、累計8,000記事の作成実績あり。 企業のWebマーケティングの内製化支援も行っている。

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