主要SNS広告の種類と特徴を大解剖!GDN・YDAとの違いとは?

いけさん

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こんにちは!

営業のいけさんです。

この記事では、Facebook、Instagram、Twitter、LINEの主要4大SNSの特徴や、GDNとYDAとの比較をしながら広告手法の選定の方法をご紹介します。
SNS広告それぞれの特徴を理解して、効果的な配信をしていきましょう。

SNS広告とは?


そもそもSNS広告にはどのような特徴があるのでしょうか?

3つのポイントをご紹介します。

潜在顧客に有効

SNS広告は主に潜在顧客に有効な施策です。

例えば、検索連動広告の場合は「〇〇を調べたい!」と考えたユーザーが自ら検索した際に広告が配信されます。

一方、SNS広告では何となしにSNSを眺めているユーザーに対し広告を配信します。

ユーザーがまだ知らない情報を知らせることが可能であり、見込み顧客の獲得に繋がります。

ターゲティング精度が高い

SNS広告では配信ターゲットを詳細に決めることができるという特徴もあります。

どの媒体も登録時にユーザーが年齢や性別、職業といった各情報を登録し、その情報によって広告配信を行います。

そのため他の広告手法と比較しても狙ったターゲットに広告を配信できる特徴があります。

自然な広告表示ができる

SNS広告はフィード上にオーガニック投稿と同じ形式で表示されるため、自然な形で広告を表示することが可能です。

一方、ユーザーが誤って広告を開いてしまうなど、予期しない形で予算を消化してしまう可能性も考えられます。


主要SNSの特徴

最初に、各SNSそれぞれの特徴からどのようなユーザー層が利用しているのか見ていきましょう。


Facebook

Facebookは国内では約2600万人が利用し、30~50代の男性に利用者層が多い媒体です。実際の友人や仕事仲間で繋がりプライベート目的で利用するユーザーが多いことが特徴です。

実名制で登録するためターゲティング精度が高い配信が可能です。

また、職種ごとにターゲティングも可能で、ビジネスマン向けの広告配信に適しているといえます。

棒グラフ

出典:2021年4月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ

広告の配信先

Facebook広告ではこちらに広告出稿が可能です。

・Facebook

・Instagram(Instagramにて解説)

・Messenger

・Audience Network

MessengerとはFacebookが提供している無料のメッセージアプリです。

LINEのように、友達登録しているユーザーとチャット上でコミュニケーションを取ることができます。

Audience NetworkではFacebook社が提携しているサイトやアプリの広告枠に対して配信が可能です。

広告フォーマット

Facebook広告の広告フォーマットは大きく5つ存在します。

フォーマット詳細
写真広告最もオーソドックスなフォーマット。画像付きの記事をそのまま広告として使用も可能
動画広告テキストでは伝わりにくい情報を伝えることが可能
カルーセル広告一度に最大10点の画像・写真を掲載可能
スライドショー広告画像とテキストでストーリー性を持って伝えることが可能
コレクション広告カバー画像の下に複数の画像を掲載。商品認知から購入までシームレスに行うことができる

▼Facebook広告の掲載イメージ

5つのスマートフォンの画面

参照:https://www.facebook.com/business/ads/ad-formats

より弊社にて加工

ターゲティング

Facebook広告では下記のようにターゲティングが可能です。

ターゲティングの種類詳細
コアオーディエンスユーザーの年齢や性別、興味関心を指定して配信
カスタムオーディエンスwebサイトに一度訪れたことがあるなど、既存データに基づいて配信
類似オーディエンス顧客と属性が近いユーザーに対して配信

参照:ターゲティングの詳細について

料金体系

Facebook広告の料金体系は5種類です。

基本的にはクリック課金(CPC)インプレッション単価(CPM)になります。

料金体系詳細
クリック単価(CPC)Cost Per Clickの略。広告がクリックされた際に料金が発生
インプレッション単価(CPM)Cost Per Millの略。広告が1000回表示されるごとに料金が発生
動画再生(CPV)Cost Per View。動画が再生された秒数に応じて料金が発生
アプリインストール(CPI)Cost Per Installの略。アプリがインストールされた際に料金が発生
「いいね!」獲得数Facebookページに「いいね!」された際に料金が発生

入札方法

Facebook広告ではオークション形式で広告が配信されるため、下記3つの指標に注意する必要があります。

・入札価格…広告に設定した入札価格。

・推定アクション率…広告が表示された際にユーザーが起こすアクションや、コンバージョンに至る割合。

・広告品質…広告を見たユーザーから低評価を受けるなど、クリエイティブの表現が適切かの判断。

オークションでは、「推定アクション率」と「広告品質」から判断される関連性が高い広告が有利となります。

関連性は「広告関連度診断」からチェックすることができ、「品質ランキング」、「エンゲージメント率ランキング」、「コンバージョン率ランキング」の3つの指標が設定されています。Facebook社によると、この診断はあくまでも目標を達成していないプロモーションに対し利用することを推奨しています。

※目標が達成されている場合も平均以下、という判定になることがありますが、問題はありません。

参照:広告オークションについて

広告関連度診断の活用方法


Instagram

Instagram広告は、Facebookと同じプラットフォームから広告配信がされるため、同様に精度が高いターゲティングが可能です。

ユーザー層については、元々女性の利用イメージが多くありましたが男性の利用者数も増え現在では1:1になりつつあります。

参照:2021年6月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ

広告フォーマット

フォーマット詳細
写真広告シンプルな写真広告。フィード上に表示。
動画広告フィード上に表示。
ストーリーズ広告写真または動画。最大120秒まで可能で、アスペクト比は9:16、16:9~4:5を推奨。ストーリーのアクティブユーザー数は70%を超えていることや、全画面に表示されるため広告に集中させることが可能。  
カルーセル広告フィードまたはストーリーズにて配信。複数の写真・動画を横にスワイプするため、ストーリー性を持たせ、多くの情報を伝えることが可能。  
コレクション広告カタログ形式で表示される。写真をタップすると商品の詳細が表示される。
発見タブ広告発見タブ内に表示。ユーザーが発見タブで投稿をタップ、下に関連投稿をスクロールする際に広告が表示される。

▼Instagram広告の掲載イメージ

6つのスマートフォンの画面

参照:Instagramでビジネスを確立 より弊社にて加工

ターゲティング

Facebook広告同様、コアオーディエンス、カスタムオーディエンス、類似オーディエンスから設定できます。

料金体系


クリック単価(CPC)、インプレッション単価(CPM)、動画再生(CPV)、アプリインストール(CPI)から設定できます。

※詳細はFacebook広告にて解説。

Instagramについてはこちらの記事もご覧ください。

Twitter

Twitterは若年層の利用者が多いものの、幅広い年齢層に利用されている媒体です。

最大の特徴は投稿の拡散性です。

二次拡散が見込めるため、予算以上の効果を得られる可能性があります。

棒グラフ

参照:2021年6月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ

広告フォーマット

広告フォーマット詳細
プロモアカウントターゲットに対し、おすすめのアカウントとして表示
プロモツイートターゲットのタイムライン上に広告ツイートを表示さ
ファーストビュー※24時間買い切り型ユーザーがTwitterを開いた最初に動画を自動再生
プロモトレンド※24時間買い切り型トレンドや検索欄の最上部に、広告を表示

▼Twitter広告の掲載イメージ

5つのスマートフォンの画面

ターゲティング

ターゲティング詳細項目
オーディエンスの特徴ユーザーのデモグラフィック属性、媒体によって配信言語、地域、年齢、性別
端末モデル、OS バージョン、携帯電話会社、プラットフォーム
オーディエンスの条件指定の条件に含まれるユーザーに配信フォロワーと類似ユーザー
興味関心
テレビ(プロモツイートのみ)
イベント
会話
ツイートエンゲ―ジャー※
キーワード
オーディエンス任意に作成したリストを元に配信テイラードオーディエンス(リスト)※
テイラードオーディエンス(ウェブ)※
テイラードオーディエンス(アプリ)※

ツイートエンゲ―ジャー

…ツイートを表示したことがある、またはエンゲージメントした(いいね、フォロー、RT、返信)ユーザーに対し配信します。リターゲティングと同様、関心度の高いユーザーに配信することが可能です。

テイラードオーディエンス(リスト)

…ユーザーのメールアドレスや電話番号など、広告主が持つ既存データを元に配信します。

テイラードオーディエンス(ウェブ)

…特定のサイトに訪れたユーザーに対して配信します。リマーケティングの役割を持ちます。

テイラードオーディエンス(アプリ)

…特定のアプリをインストール・登録したユーザーに対して配信します。

参照:Twitter広告のターゲティング

Twitter広告のオーディエンスでは、「オーディエンスの特徴」はAND条件「オーディエンスの条件」と「オーディエンス」に関してはOR条件で設定されます。

そのため、「オーディエンスの特徴」と「オーディエンスの条件」を掛け合わせた配信は可能ですが、「オーディエンスの条件」と「オーディエンス」を掛け合わせた配信はできません。

料金体系

Twitter広告ではキャンペーンの目的によって料金が設定されています。

料金体系詳細
クリック単価(CPC)広告がクリックされた際に料金が発生
インプレッション単価(CPM)広告が1000回表示されるごとに料金が発生
動画再生(CPV)動画が再生された秒数に応じて料金が発生※
プレロール再生数(CPV)動画再生の前に流れる動画広告の再生数により料金が発生※
アプリインストール(CPI)アプリがインストールされた際に料金が発生
エンゲージメント獲得数(CPE)Cost Per engagementの略。RT、いいね、返信などユーザーからの反応があった際に料金が発生
フォロワー獲得数(コストパーフォロー)獲得したフォロワーの数によって料金が発生

※CPVについて

再生秒数については下記から選択が可能です。

①動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒以上再生された場合。

②動画全体が表示された状態で3秒以上再生された場合。

③動画の50%以上が画面に表示された状態で6秒以上再生された場合。

どの設定も動画を拡大・ミュート解除など操作が行われた場合も課金対象です。

参考:Twitter広告キャンペーンの基本

LINE

LINEはアクティブ率の高さが特徴的です(月間8600万人が利用)。

男女関係なく幅広いユーザー層に利用されているため、どの商品やサービスにも利用がしやすい媒体といえます。

棒グラフ

参照:2021年6月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ


●広告の配信先

配信先詳細
トークリストトーク一覧の最上部に広告を表示
LINE NEWSLINEアプリ内のニュースタブ・記事一覧ページに表示
タイムラインタイムラインタブ上に表示
ウォレット「ウォレット」タブ上に表示
ファミリーアプリLINEマンガ
LINEポイント
LINEBLOG
LINEチラシ
LINEクーポン
LINEショッピング
LINE広告ネットワークLINEが提携する外部アプリへ広告配信

▼LINE広告の掲載イメージ

5つのスマートフォンの画面

参考:【公式】LINE広告とは丨サービス概要・特長まとめ

より弊社にて加工

広告フォーマット

上記でご紹介した掲載面によって、静止画・動画など対応しているフォーマットが異なります。ここではどのような種類が存在するのか見ていきましょう。

フォーマット詳細
Card静止画(1200×628)、動画(16:9)
Square静止画(1080×1080)、動画(1:1)
Vertical動画(9:16)で表示され、タイムライン表示時は(3:4)の割合で表示。
Carousel静止画(1080×1080)。最大10枚表示
動画+テキスト「トークリスト」表示の場合。画像、タイトル、企業名、アクションボタンの4要素から成り立つ

参照:LINE Business Guide 2021年1月-6月期

ターゲティング

LINE広告では公式アカウントの友だちにのみ配信する「LINE公式アカウントの友だちオーディエンス」など、LINEならではのオーディエンス設定が可能です。

ターゲティング詳細項目
LINEデモグラフィックデータ配信ユーザーのデモグラフィック属性によって配信属性セグメント
行動セグメント
年齢セグメント
性別セグメント
興味関心セグメント
地域セグメント
オーディエンス配信任意に作成したリストを元に配信ウェブトラフィックオーディエンス
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス
IDFA/AAIDアップロード
モバイルアプリオーディエンス
動画視聴オーディエンス
メールアドレスアップロード
類似配信「オーディエンス配信」で設定したユーザーに類似したターゲットに対し配信「オーディエンス配信」同様

料金体系


クリック単価(CPC)、インプレッション単価(CPM)から設定できます。

※詳細はFacebook広告にて解説。

ディスプレイ広告(GDN/YDA)との違い

ここまでは各SNSの特徴についてご紹介しました。

しかし、実際に広告配信をする際には他の媒体と比較することも多いと思います。

特に、同じように広告枠を使用して配信するディスプレイ広告(GDN/YDA)とはどのように使い分けるべきなのでしょうか?

ターゲティング方法

SNS広告では基本的に年齢や職業など、ユーザーの登録情報をもとにターゲットをセグメントします。

そのため、ターゲティング精度が高く狙った層へ広告を届けることができるという特徴があります。

一方、ディスプレイ広告では「ユーザー属性」「オーディエンス」等から、ターゲットに近いユーザーが見ているサイトやメディアの広告枠に対し配信するため、SNS広告と比較するとターゲティング精度は弱く、また想定しない場所に広告が掲載される場合もあります。

配信単価

SNS広告の場合、配信単価はディスプレイ広告と比較すると高くなる傾向にあります。

これはターゲットを細かく指定して配信ができるためと考えられます。

ディスプレイ広告では配信単価を抑えて配信が可能なため、クリック数を伸ばすことに有効です。

そのため、同じ広告予算でもクリック数を増やしたいのか?ターゲットの精度を高めたいのか?といった観点により選択する手法は変わるでしょう。

どちらに配信するべきか?

web広告の運用経験が浅い場合は、どの手法が効果的なのか効果測定をする必要があると考えます。

そのため、まずはSNS広告とディスプレイ広告どちらにも配信することをおすすめします。

と言ってしまうと結局わからないじゃん…となってしまいますが、運用する中で効果の高い手法に予算を寄せていくことが最も効率的かつ、運用方針も立てやすいためです。

また、ターゲットが限られている場合(BtoB向けの商品)などはやはりターゲティングの精度が重要になるため、SNS広告中心で配信することをおすすめします。

参照:

Facebook:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー

Instagram:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

Twitter:Twitter Japan

LINE:LINE Business Guide(Summary)

まとめ

いかがでしょうか?

今回は、各SNS広告の媒体の特徴を中心にご紹介しました。

特徴をとらえ、プロモーションに最適な媒体を選択するための参考にしていただければ嬉しいです。

以上、いけさんでした。

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新人営業。好きなものはビールとあん肝です。美少年を遠くから眺めることも好きで、年に数回大声が出ます。

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